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きはらにて2 三星院 [寺院めぐり]

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 中央市木原の三星院を訪ねました。
10月23日の夕刻でした。そうです、一昨日の「きはらにて 三星院古墳」の続編です。

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 総門に架かる山額です。
 三星院は、曹洞宗の寺院で、山号を吉久山といいます。甲府市上曽根町
(旧中道町上曽根)にある竜華院の末寺になります。
 この総門にかかるモミジが、少しだけですが、紅葉し始めていました。

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 総門をくぐると、参道の脇にいくつもの石仏が並んでいます。
 そのうちの一つですが、ちょっと変わった表情をしていました。なんか、
木喰さんの鉈彫りの仏さまみたいな印象です。

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 参道をさらに進み、杉の古木の間から、本堂を望みます。
 記録によると、江戸時代の後半の文政3年(1820)に本堂や山門・庫裏
を焼失しており、現在の本堂や庫裏は、その後の再建となっています。
 この写真の手前に見える石段の先には山門の礎石だけが見え、山門は焼
失したままだということがわかります。

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 ああ、この鐘。なつかしい・・・。もちろん、始めてこのお寺を訪ねた
のですが・・・。とてもなつかしい、のです。
 子どもの頃、このお寺を見下ろす米倉山の畑で、夕暮れになると、ゴ~
ン、ゴ~ンとちょっともの悲しく響き渡ってくる鐘の音をよく聞いたもの
です。ああ、あの鐘の音は、ここからだったんだ・・・という感慨があり
ました。

 傍らにある旧豊富村教育委員会が設置した指定文化財の標柱によると
「元禄10年(1697)当山第七世恵鑑の代 甲府の鋳物師小田切三右衛門
 知徳らによって造られる。総高122.5㎝、口径69.6㎝。作風は
 素朴で力強い。銘により制作時期、由来が明らかであり、大変貴重である」
そうです。

 秋の日の暮れつ方の、静かな静かな三星院でした。


《追記》画像および記事タイトル、本文字詰めを調整しました。2018年1月8日

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