秋晴れの夕暮れに・・・ [地域の小さな歴史]
今日もよく晴れ、まさに快晴となりました。
お外の撮影が可能になったのは、16時を大きく回った頃。
日没が迫っていたので、甲府市中町の荒川左岸堤防に行くことに。
で、16時40分、写真のような日没となりました。
堤防の上から荒川の上流方向を見た写真です。
この写真の右隅をご注意ください。
小さな石碑が立っているのがおわかりになるでしょうか。
今日のテーマは、日没というよりは、
日没を見ながら発見した小さな歴史の記憶です。
夕日を背にしているので、かなり暗くて文字は写真からはわからないかと・・・。
「牛馬・頭観世音」と、上部に牛馬が横書きされ、
その下に頭観世音と書かれているのです。
これは、古くからある馬頭観音さんに馬だけでなく
牛のこともお願い・・・という主旨で建立されたものと思われるものです。
「牛馬・頭観世音」の左側に「朝井村西部牛馬組合」の文字が添えられています。
この「朝井村」というのを初めて知りました。
既に何度か述べたかもしりませんが、
bnvn05は、知らないこと以外はすべて知っている、を自負していたので、
知らないことがあることに、たいへんな動揺が走りました。
きっと、ずっと上流の山の中に、知らない小さな小さな昔の村があって
そこの石碑がながされてきて、ここに建てられたに違いない・・・なんて
適当なことを思って、その場を退散したのですが・・・
こちらは、日没後の残照を受けて見える石碑の背面です。
「昭和二十五年四月建之」の文字が認められます。
さて、家に帰って、いつもお世話になっている『角川日本地名大辞典』によって
調べてみると、「朝井村」は、何と昭和29年まで存在した
西山梨郡の自治体の名称として出ていました。
そして昭和29年10月17日に甲府市に合併しています。
現在の小曲町・下今井町・東下条町・中町のエリアの自治体でした。
とても身近な地域だったのに、まったく知らなかったこと、
知らないことを適当に山の中の村だとかいいつくろうとしたこと、
ほんとにイヤになってしまいますが、
秋晴れの夕焼け空を見ながら、また一つ賢くなれたなと、
すぐに切り替えをして、ほくそ笑むエートマン(bnvn05)がその一方にいて
それもどうかと思いますが・・・
ともかく、エートマン的新発見のお知らせでした。
[補記:画像データの再設定と本文の一部修正を行いました 2023.10.3]
2007-10-21 22:29
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