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湧水の跡・・・ [地域の小さな歴史]

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 先日(11/14)、南アルプスがよく見えた日のお昼前、
笛吹市御坂町の井之上地区の郊外を歩いていたときのことです。

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 農道の傍らに、そう古くない石碑が目にとまりました。

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 何の石碑だろうと見ると、「龍神」と
立派な大きな書が刻されていました。
で、何でここに龍神さまがおられるのかしら・・・
と気になり、石碑の裏側を確かめると、

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 という文面が見られました。
少し写真が悪くて読み取りにくいですが、
1行目に「湧水跡」の主題が表され、
5行の主文の後、「平成十年秋」と結ばれています。

 内容的には、ここは扇状地の先端部によく見られる湧水ポイントで
付近より弥生時代後期の土器などが出土することから
長い間、この地の人々の暮らしを潤してきたと思われるが
それが昭和48年になって枯渇してしまった。
そのことを惜しんで、龍神を祀った・・・ということであります。

 土地・自然・人の暮らし

その場所ならではの微妙な関わりが成り立っていて
長い時間が過ぎてきた中で、急速な変化が・・・・

 この場所から北に1kmほどを通過する一般国道20号の
通称勝沼バイパスの建設工事のおり、
下成田遺跡というのが発掘調査されており、
そこでは確か“湧水を巡る特殊遺構”というものの存在が確認されており、
この周辺の古い歴史が偲ばれる・・・のでした。
 
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