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西花輪の八幡さん(後編) [神社まいり]

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 中央市西花輪の八幡神社の本殿です。
このご本殿の建築は、明暦3年(1657)と伝えられ、
その後・修もなされながら今日に至っています。
昭和63年(1988)に旧田富町の文化財となり、
現在では、中央市の文化財として引き継がれています。

 ※中央市の指定文化財のリストは--->http://www.city.chuo.yamanashi.jp/kanko/bunkazai.php

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 そのご本殿の棟の飾りに注目してみました。
丸い囲みの中に、八幡神の八の字が図案化されているようですが、
よく見ると鳥が2羽向かい合っているようにも見えます。

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 そういえば、拝殿の棟の飾りも、同様に見えます。
いったいなぜ鳥なんでしょうか・・・。

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 日吉造りというのでしょうか、そんな屋根構造の正面の庇(階隠:はしがくし)の
軒を支える2つの柱を横方向の柱(貫:ぬき)で繋いでいますが、
そこにつけられた彫刻が3点、それぞれに意味ありげです。
その真ん中の彫刻は、よく見ると、これまた鳥なのです。
 それで、ネットで、わが国の神さまと動物の関係を説明しているネットを見たところ、
八幡神のお使いとして「鳩」がいたことがわかりました。
屋根の棟の「八」の字をかたどっていたのも、きっと鳩だと思います。

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 蛇足ですが、先ほどの貫は、たての柱を通り抜けていますが、
その左右の先端は、木鼻とよばれる形になっています。
 中世までの建築では、デザイン化されたシンプルな形になっていますが、
江戸時代の後期になると、象(あるいは獏)や獅子が非常に造形的に掘り出されます。
 で、ここの八幡さんのご本殿の場合は、過渡期の形で、
江戸時代前半と伝えられる建築年代では、こんなものなのかな・・・。
あるいはもう少し後か・・・(建築の素人がいろいろいってはいけませんね)。

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 それから、ちょっと気になるのがこれ。
棟の両端に、一般的には鬼瓦板という部材がつけられるようですが、
そこにとてもすごみのある鬼がつけられていました。
何と、りっぱな・・・、でも建築年代とあうのかしら・・・(同前)。

 いずれにしても興味深い、りっぱなお社でありました。

iモード この記事の前編はこちらから

iモード この記事の作成に当たり参考にさせていただいたWEBサイトをご案内します。
 サイト名:『神社お参りインフォメーション』  URL:  http://jinja.aiai7.net/  参考ページ:「神の使いの動物
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