なかざわがわ・きょうりょう [鉄道・電気機関車]
南部町内船の、JR身延線の、富士川支流中沢川に架かる橋梁のスケッチです。
JR身延線の中沢川橋梁です。
県道10号(富士川身延線)の方から見ています。
こちらは、線路をくぐって、上流側から見たものです。
この中沢川橋梁は、中沢川とその左岸に並行する町道もあわせて超えています。
こちらが、橋の名前の表示で、寄畑駅-内船駅間に位置する、
JR東海静岡支社身延工務区が管理する橋梁であることが示されています。
この中沢川橋梁に興味を抱いたのは、単純な1つの橋というのではなく、
身延線の発展過程を物語る要素が含まれていると感じたことによります。
この橋梁は、2つの構造から出来ています。
向かって左側、中沢川から見ると下流側は、鋼製桁橋です。
そして右側は、中沢川左岸に橋脚を1つ置く、コンクリート製桁橋です。
よく観察してみると、鋼製とコンクリート製と、それぞれに
建設年代が分かる手がかりがありました。
これは、鋼製桁に取り付けられた鋳造製プレートです。
当時の「日本国有鉄道」の名称とともに、「昭和35年」の文字が見られます。
こちらは、コンクリート製桁橋の寄畑側の橋台に付けられた、
年代をしめす表示です。
すなわち、今見る中沢川橋梁は、鋼製桁橋として架橋され、
その後、内船駅とその周辺の整備に伴い、もう1本、コンクリート製桁橋が
架けられたということがわかります。
いずれにしても、半世紀近くにわたって線路を支えた中沢川橋梁は、
80年の歴史を持つ身延線の、歴史の一こまを静かに物語るものといえます。
2009-06-23 23:59
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