ついに解明か 本栖湖の怪

　前回のお話しの若彦トンネル、それは目的地ではなく、通過ポイントでありました。
では、どこが目的地だったのか・・・。
この写真の場所は、本栖湖。
今回の話題は、若彦トンネルを出て河口湖を経て、西湖から本栖湖をめざした際のお話しです。
（時間の関係で、精進湖はコースから外れ、パスしてます）
あいにく、この時は、天候がそうよくなくて、目の前に現れるはずの富士山は、バツ。
では、何がここでの目的だったのか・・・。



　まあ、あいにくの曇り空ではありましたが、そこにあった富士山の写真ながめて、
雰囲気を味わっておきましたので、それをご紹介、です。
遠くから来られた方々が、カメラを雲の中に向けて
じっと晴れるのを待っておられる姿も見られましたが、
エートマンは、それにかまってはいられません。その先に向けて行動再開・・・。

　ある目的を達っせんと、国道300号から外れて、ずっと下の方にある
静かな湖畔に降り立ちました。
そしてそこであるものを探したのです。



　この時は、4月の初めの日曜日でしたが、湖畔には人影も見られず、
ほんとに静かな湖畔でありました。
誰もいないのをよいことに、人目をはばからず、キョロキョロ、キョロキョロ・・・。
でも、なかなか見つかりません。
そう、これ以前にも何度か気にして眺めたことがあるのですが、ずっとわからなくて、
だからこの日は、気合いを入れて大捜索をしたのです。
何をかというと、なかなかわからないヤツ・・・、だから本栖湖の怪なんです。



　さて、何か手がかりはないかと、そばにあった看板をチェック。
よく見てみると、この看板は、水上スキーやモーターボート、
それにヨットの乗り入れが禁止されている区域がありますというお知らせ板。
当方が必要とする情報はありませんでした。ぐじゅん。
ちなみに、大捜索の現場は、黄色い矢印の先の部分です。



　さて、そろそろ今回のミッションについて、皆さんにお知らせしておかないと、
いい加減にせいッとおしかりを受け、お付き合いいただけなくなってしまいそうですね。
　では、このマップをご覧くださいませ。
このマップを見られて、何を探しているかおわかりになったらＡ級の何だっけファン。
さらに、いつか見たヤツだなー、と思われた方は超Ａ級エートマン・ファンといえます。
そうです、このマップは2008年3月25日の「本栖発電所」という記事に使用したものなんです。
今回、いつもながらのてきとーな言い回しで「本栖湖の怪」と呼んでいるのは、
本栖発電所の取水口探しで、それがなかなか見つからないことなのでありました。



　そうした中で、「解」を導き出すヒントをくれたのは、
意外にも、偶然目の前に現れたヒッキーくんでした。
このヒキガエル、どこに向かっていくのかしらん、とその行く手に注意を払うと・・・。



　目の前に広がっていたブッシュのその向こうに、ヒキガエルたちの合唱が聞こえてくる
細長いプールが見えたのです。
そして細長いプールの先に見えたのは、水門。
すなわち、これが本栖発電所の取水口だったのです。



　図解するとこうなります。
取水口は、直接湖畔に開くのではなく、水際から離れた場所に
直角方向に細長く掘られたプールに染み出た水を取っているのでありました。
この水が、先に挙げたマップのとおり、山中にうがたれた地下トンネルを通って、
富士川支流の反木川の水系にある本栖発電所に導かれていくのだというこでで、
取水口から発電所のようすまでを明らかにすることにできました。
　なお、本栖発電所については、次の2つの記事が先にアップされていますので、
よろしければご参照ください。
　１）「本栖発電所」（2008年3月25日）
　２）「身延町瀬戸にある発電所は・・・」（2008年9月29日）



　そして手前のブッシュの中には、よく見るとこんな看板が・・・。
曰く「危険　/ ここは危険ですから入らないで下さい / 日本軽金属株式会社」
うん、これで間違いありません。
ようやく、本栖湖の怪は、解明されたのです。スッキリ・・・。

　と思いきや、また新たな本栖湖の怪が立ちはだかることに・・・。
その新たな怪については、いずれまた。

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