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「計画停電」のこと [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 東京電力の送電線のうち、御坂線と天竜南線が平行する笛吹市御坂町上黒駒地内の状況です。
送電線に関心を持たなかった頃、どうしてあんな山中にいくつも鉄塔を建てるのだろう。
1つの送電線鉄塔に併架すればいいのに、と思っていたことがあります。
でも、安全にたくさんの電力を伝えるのには、こうしたことが必要なのだと
いまでは理解しています。

 電力は、ためておくことが出来ません。
電気を起こして、それを必要とする場所まで、電線で伝え、
新鮮なうちに消費してもらわなければならないもののようです。

 話は、それますが、自動車の電装系にはいくつかのヒューズがついています。
昔は、それが切れて難儀したことがあります。
前照灯のヒューズが切れて照らさないことや、クラクションが鳴らなくなることなどです。
ヒューズは、たくさんの電気が流れ、電機系の装備が壊れてしまうことを防いだり、
電気がどこかで漏れて事故になったりすることを防ぐ役割がありました。
いまは、電装系もたいへん優れたものになっていて、ヒューズが・・・なんていうことは
ほとんどなくなりました。
昔は、ヒューズが切れたようだけど、どこにあったかなぁ、たくさん並んでいるけどどれかなぁ、
みたいに、ヒューズ交換すればいいだけなんだけど、けっこうてこずりました。
切れたのに合うスペアがあればすぐに復旧できるのだけど、なければさらにたいへん。

 さて、電力供給にもヒューズのような安全装置が設けられているらしいのです。
どこかで一時的に電力がたくさん必要になり、送電バランスが崩れそうになると、
いきなりプツンと切れるようになるようです。
プツンと切れたときは、車が動かない・・・なんていう状況ではなく、社会がたいへんになります。
そして切れたのをすぐに復旧させなければならないのですが、
それは、ヒューズ交換の例のように、たやすくはないかもしれません。

 だからいきなりプツンと切れないように、電力供給系をトータルでまもっていく必要があり、
そうしたことから「計画停電」が行われているようです。
たいへんだけど、全体をまもるために・・・。
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