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橋の多い川とその6番目の橋 [川と橋の文化誌]

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 富士川支流の、滝沢川と坪川に挟まれた扇のような形をした「五明(ごめい)」
と呼ばれる、現在の南アルプス市の一地域があります。
明治8年(1875)から昭和30年(1955)までの間、「五明村」といいました。
荊沢・大師・清水・宮沢・戸田の5つの大字は、そのまま今の南アルプス市の
中に引き継がれているので、見当が付くかと思います。
 その五明地区の中を流れる中小河川を「五明川」といいます。
地図上で確認するその流れの長さは3kmもないのではないかと思われるほどの川です。
 川であるので、橋が架かります。
写真は、五明川6号橋であります。
下流側から数えて6番目の橋ということのようです。

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 昨日(2011年5月28日)の雨の中、その五明川6号橋を見ました。
欄干の下流側東詰寄りの基礎部分に河川名のプレートが見られました。いわく「五明川」
遠くに雨に霞む送電線鉄塔は、甲西線8号鉄塔です。

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 こちらも同様に五明川6号橋の下流側を西詰め辺りから見ています。
そこにあるプレート「ごめいかわろくごうきょう」は橋名の読みを表しています。

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 反対に上流側を見ますと、こちらのプレートは竣工年月を示したもので
「平成21年8月竣工」ということですので、かなり最近の橋の例ということになります。

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 最後に橋桁に取り付けてあるプレートの確認です。
コンクリート桁橋なので、いままで何度も目にしている鋼製桁橋のプレートとは
少しようすが違っていますが、基本的には道路示方書の2002年版に基づくA活荷重で設計された
プレテンション方式によるコンクリート桁となっているということがわかります。
プレテンション方式とは、橋桁を工場などで製作する際、PC鋼材により
あらかじめ緊張を加えるやり方で、丈夫なコンクリート桁とし、現場搬入、架橋するもの。
県の県土整備部が工事主体のようですが、「2009年5月」は竣工より3月ほど早く、
工場での完成時期ないしは現場に架設された時期を意味する・・・かと思われます。
(専門外なので、そうした微妙なところはわかりません)

 昔でいう2等橋、そう大きな橋ではありませんが、
五明川にいくつも架かる橋の1つ、興味をそそられました。
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