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グローブジャングル@十谷分校跡 [あったとさ]

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 旧鰍沢町立五開小学校十谷分校の跡地でのスケッチの第3弾です。
写真は前々々回の記事の1つ目のものを再掲です。
今回のスケッチのテーマは、この写真の中に隠れています。

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 初めの写真のほぼ中心から切り出した画像です。
これで今回のテーマ、見当つきましたね。なつかしのグローブジャングルです。

 ところでグローブジャングルって、いったい何なのか、どんな広がりがあるのか、
ちょっと深めてみたく思いました。110723bunkoato13yuugu.jpg

 グローブジャングルのグローブは、globeで地球をかたどったもの
( a model of the earth shaped like a ball;OXFORD Advanced Learner's DICTIONARY)
でありまして、後半のジャングルのほうは、ジャングルジムからきています。
すなわち地球のように球形をしたジャングルジムというような意味で、
中心軸を芯にしてグルグル回転をするのが最大の特徴とでもいえるものです。

110723bunkoato14yuugu.jpg

 回転軸の外筒の部分にメーカーの製造標がついていました。
これを製造したのは、日都産業株式会社ということでありました。
初めて目にした企業名です。
気になってネットで確認したところ、会社のwebサイトが見つかりました。URLは次のとおりです。
   http://www.nitto-sg.co.jp/

 この会社の公式サイトによると、遊具・健康器具・休養施設などを製造し供給する
公園施設メーカーだということがわかりました。その設立は昭和19年6月だそうです、古い!
でもさらに会社の「あゆみ」のページを見ると、さらに遡り
昭和14年3月に個人経営として杉並で事業開始とありました。歴史がありますね。

 またさらに製品紹介のページから遊具次項有ジャングルジムとたどっていくと
なんとグローブジャングル(http://www.nitto-sg.co.jp/yugu/RT-01.htm)がありました。
お値段、431千円・・・まだ販売されてはいるんだぁ。

 ところで、十谷分校跡に残るグローブジャングルを見て、なぜ懐かしいと思ったか。
エートマンが小さいときにお世話になったとかではありません(正直、なかったです)。

 このグローブジャングルには、何かと問題が起こって、学校や公園などから
どんどん撤去されてきている・・・との認識があったので、それがまだ
こんなところには残っているんだぁ、というのが本当のところです。

 それなら、どんな問題があったのでしょうか。
ネットでチェックしたところ、いくつかの事例が確認できました。

 その1つめ、グローブジャングルの軸が折れ、子どもがケガを負う。
これは、2006年に金沢市の西大桑町児童公園で起きた事故で、この事故を契機に
グローブジャングルの撤去が進んだとの北国新聞の記事がありました。
  http://www.hokkoku.co.jp/subpage/HT20110517401.htm

 その2、回転中のグローブジャングルから加速により飛ばされ、子どもがケガを負う。
こちらは、2004年に盛岡市の塚堰2号幼児公園で起きた事故、
直ちに使用禁止措置が執られたとの、盛岡タイムスの記事が見つかりました。
  http://www.morioka-times.com/news/0406/10/04061009.htm

 正確な情報にはたどり着けなかったが、大阪で指を切断という事故も、
このグローブジャングルによるものらしい、というのも目にとまりました。

 以上見てきたようなことがあって、5~6年前に撤去や
撤去しないまでも、回転しないように固定するなどの動きがあったようです。
そうしたことで、グローブジャングルは絶滅の一途をたどっているようです。

 なお、現在の販売されているNITTO(日都産業)のグローブジャングルは
軸の強度を高めたり、回転速度が著しく上がらないなどの安全性を
十分に高めた製品のようであることを付記しておきます。
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