西光寺境内の無縁さん [いのり・信仰]
西光寺さんの境内で見られた無縁さんです。
一対の「御霊前」と書かれた石燈籠を前に置いて、四角い範囲にまとめられていました。
「三界萬霊塔」とある新しい石碑が中央の最奥にあって、無縁さんとしては
なかなかていねいに処遇されているな、と思えるのでした。
その無縁さんをグルッと見渡して、このお地蔵さまに目がとまり、
写真に納めてお持ち帰りさせていただきました。でも・・・、
お地蔵さまの周囲をPCの画面上で観察しなおすと、そのお隣の墓石の方に
強い関心がスライドしてしまいました。
墓石の正面には「早世 秋露童子」と記されているのでした。
それから右側面には「元文四己未九月五日」とあるのが確認されました。
元文4年というと1739年。8代将軍吉宗さんの時代です。
その9月の初めに天に昇った幼子のために建てられた墓塔だと理解されるのでした。
秋露童子・・・、まだきちっと名前を与える前に早世したためでしょう。
秋の露のように逝ってしまった・・・。
切ない親の心が、270年余の歳月を超えて、しみだしてくるように感じられました。合掌。
2012-01-31 22:46
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