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龍安寺(5) 本堂 [寺院めぐり]

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 前回の記事の最初の写真の元データから切り出し方を変えたものですが、
龍安寺の墓地の北側に、溜池がありました、ということを示そうとしたものです。

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 農業用水を得るための溜池と思われますが、
訪れた時期には、もうトンボなどの姿は少なくなっていたものの
よいビオトープとしての役割もあるんだろうな、と眺めてた中で、
その向こう側に、本堂の再建現場が見えました。

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 今だけの、なんとも言えない光景だと思われました。

 ところで、この龍安寺は、『甲斐国志』によれば、
中世、大永年間(永正年間とも)の創建とされ、初めは真言宗で真福寺といったのが
改宗改称されて、現在の曹洞宗となったとの歴史を有しています。
また伽藍の多くは、文久2(1862)年に焼失したと伝えられています。
本堂だと明確な確証を得ているわけではないですが、状況的に見て本堂・・・、
それが250年ぶりの再建・・・ということになるのではないでしょうか。

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 目下、数人の大工さんたちが、さかんに大屋根の
下地づくりの作業を進められているように見受けられました。

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 大屋根の小屋組み、伝統的な軸組みですが、筋交いなども多く入り、
最近課題になっている耐震性などに考慮した建築となっているようでありました。

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 基礎部分とその立ち上がりだって、柱数や貫も多く、やはり筋交いも要所に配されていて
たいへんしっかりとしており、そうはいっても現代的です。

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 少し周辺を歩きながら位置を変えて見ました。
左手に見える赤い屋根の建物は、庫裏のようです。

 この記事では、「ようです」という表現が多用されましたが、
工事中であり、本堂に近づくことを遠慮したため、遠目に見た状況にもとづくもので、
断定的に言い切るのがはばかられたためです。

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 また少し見る位置が変わりました。
西面する建物を裏手から見ている状況です。

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 そしてさらに引いてみると、寺の南側を東西に、一段と完成に近づいた
山梨リニア実験線が、ど~んと横切って見られるのでありました。
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コメント 2

nontan

真福寺と呼ばれるお寺は、もっと山寄りにありました。同じ名前のお寺が2つあれば別ですが。
by nontan (2012-10-29 20:14) 

エートマン

nontanさん コメントありがとうございました。
『甲斐国志』の内容をうろ覚えで書いてしまいました。
きちんとテキストに当たって書かないとだめだと思い知らされました。
もっか、その内容を検証中ですが、結構むずかしい歴史をもつお寺でしたね、龍安寺さんは・・・。
by エートマン (2012-11-01 23:30) 

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