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火の見ちゃん66+ [火の見櫓]

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 北杜市須玉町江草で見た三角火の見櫓の続編です。
三角形の平面の櫓に円形の平面の望楼が付き、六角形の屋根が乗っている
とても素敵な火の見櫓ですが、前々回に見落としていたこと、それは・・・。
 火の見櫓の望楼に上がるのに、櫓とは別材のはしごが、櫓の外側に付いている、
そのはしごは、円形の望楼の内部に取り付いている、ということです。
なかなかこうした構造は、他ではあまり見られません。 この三角火の見を撮影していたとき、ちょっとしたエピソードがありました。

 それは、撮影しているエートマンに、小学校低学年くらいの少年が近づいてきて、
「おじさん、何しているの?」ときました。

エ「火の見櫓の写真を撮っているんだよ」
少「火の見櫓って何? その塔みたいなやつ?」

 ぐぐぐっ、世の中も変わってしまったなぁ・・・。火の見櫓を知らない少年がいる・・・。

エ「そうだよ。火の見櫓っていうんだよ」
少「おじさん、上まで登って写真を撮ればいいじゃん」

 なっ、何てこというんだ、まったく。おそれを知らないというか・・・。

エ「火の見櫓は、消防団の人しか登っちゃぁいけないんだよ。
  消防の人が上に登って、火事がどこで起きたか調べる役割があるんだよ。
  ほら、あそこに釣り鐘が見えるだろ。火事を見つけたら、あの鐘を鳴らして
  みんなに知らせるんだよ。」
少「ほんとだ、ここに書いてある!」

 少年は、火の見櫓に取り付けてあった半鐘の打ち鳴らし方の
お約束パネルを見つけたのでした。

エ「ほら、これは火事の場所が近いとき、カン・カン・カンと続けて
  早く鐘を叩いて、火事が近くで起きているよ、って知らせるんだ。」
少「こっちは?」
エ「こっちは、消防の訓練のために、集まれっていう合図だよ。」
少「ふ~ん」
エ「いまでは、携帯メールなどで連絡するから、火の見櫓に登って鐘を叩くことも
  あまりなくなってきてるらしいけどね・・・」

 少年は、少し大人になった表情を見せ、「もう帰る、バイバイ」と。おしまい。


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