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南都屋根瓦ざんまい(7) [見てきたよ]

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 前回の記事と同じ写真ではじまりました。でも今回は屋根瓦といっても
少し違う方向性で見ることになります。
まずは、門の左右に続く築地塀に目を向けていきます。とくに左側は塀の表面が
上塗りして仕上げられたままですが、右側ではちょっと雰囲気が違っています。

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 さて、その門の右側を切りだして見ました。
よくこねて調整した粘土で積み上げた築地塀の表面に、何かが並んでいます。
それは、屋根瓦の細かく割ったものを壁土の中に埋め込んだものです。

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 正面に見えてきた二月堂。この小径の両側は、見てのとおりの築地塀。
そのそこかしこに同じような瓦のかけらを練りこんだものが見られます。

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 きれいに並べられた瓦片は、もとは屋根に乗せられた瓦でした。幾星霜の後、
割れたり傷んだりして、新しいものに差し替えられ、屋根から降ろされたものかと。
それがこうして第二の道を歩んでいるのです。おや、あそこに軒平が・・・。
どれだかわかりますか。

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 はい、これがそうです。別なところでは軒丸瓦のかけらも観察されました。
長い歴史を伝えている南都ならではのものですね。

(あっ、上手なダジャレになりました)
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