けさく・・・ [神社まいり]
神社の石の鳥居に付けられた額です。神社の名前が浮き彫りになっています。
うまく読めますでしょうか-。「蹴裂神社」と書かれています。
この神社の鳥居の前から、少しひいた写真です。
蹴裂神社・・・「けさくじんじゃ」です。
・・・むかし、甲府盆地は、満々と水をたたえる大きな湖であった。
人々は山寄りのわずかな土地にひっそりと暮らしていた。
そうして、長い長い年月がたった。あるとき・・・
たいへん力持ちの神がやってきて、湖の周りの山々のうち、
海に近い南西の一角を力いっぱい蹴り裂いた。
・・・すると、湖の水は、一本の川となって海に下り、
やがて、湖の水は干上がり、平らなよい土地があらわれた。
人々はこの新天地に移り、幸せに暮らしたが、
そのありがたい神のことを長く祀るため蹴裂の神と名付けて
社をつくり、永くお祭りをするようになった・・・
と、こんな日本昔話にも登場したお話があったとですが、
そんな昔話を今に伝える蹴裂神社です。
なお、こうしたお話は、ほかにも佐久神社(やはり裂く・・・)や
穴切神社(山に穴を開け切り開く・・・)にも通じているそうです。