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「甲州三坂水面」 [おおっ!]

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 いま、山梨県立博物館で葛飾北斎の「冨嶽三十六景」が
シリーズ46点まとめて見られることになっています。

 この「三十六景」をご覧になって、とくに
「河口湖の富士で、湖面に雪山がうつっているもの・・・」
これにたいへん驚かされたというコメントをいただきました。
これは、「三十六景」中の『甲州三坂水面』と題された作品のことです。

 試みに、画像で遊んでみました。
 実際の富士山は、夏山、これに対し水面に映る富士山は、まさしく「雪山」
しかも、富士山が湖面に映る位置を意識的にずらせている。
こんな“遊びごころ”で、富士山の雄大な景色を一枚の画面に
おさめてしまい、なおかつ四季の広がりまで閉じこめてしまう。
北斎の画業は、とても先進的だったと思われます。
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