かみひかわだむ [見てきたよ]
一昨日(12/4)に見てきた、上日川ダムについて、
少しだけ詳しくご紹介します。
上日川ダムは、東京電力が建設・運営している発電用のダムです。
ダムサイトは、毎日、この時間帯で見学可能です。
このダムの規模や構造などについては、次のとおりです。
なお構造についてはこんな図解が、説明板にありました。
こうした構造のロックフィルダムは、建設費は比較的小さくてすみますが、
広い用地を必要とします。
次にこの上日川ダムの役割についてですが、次の地図の右手にある
葛野川ダムとセットとなって、大きな仕事をしているのです。
この地図の左右、二つのダムの中間の、地下深くに、
葛野川発電所が設けられています。
言葉だけではわかりにくいので、次の図を見てください。
図の左側の上日川ダムによる上部貯水池の水は、
地下の導水管を通って右の、葛野川ダムによる下部貯水池に流れ下ります。
導水管が急な角度で下るところの先に、地下発電所があり、
上日川ダムから導かれる大量の水が、この地下発電所の水車を回し、
その回転エネルギーから、大きな電力が生まれるのです。
発電の仕事を終えた水流は、さらに地下の導水管をとおり、
下部貯水池にたまります。
この水力発電は、電力を大量に必要とする昼間に行われ、
電力需要が小さくなる夜間は、西群馬幹線によって送られてくる
柏崎原発の電力で、発電機につながる水車を逆回転させ、
下部貯水池から上部貯水池へ汲み上げていくのです。
こちらの写真は、大月市賑岡町強瀬にある「てぷこ葛野川PR館」での
地下発電所の仕組みの説明のようすです。
今日の説明の内容は、上日川ダムのダムサイトにある説明板や、
このPR館で教えていただいた情報に基づいています。
こちらの写真はPR館に展示してあった、葛野川発電所の
地下発電設備のようすを説明するものです。
「てぷこ葛野川PR館」の訪問記は、5月9日の記事にありますので
ご参照ください。
ちょっと長くなりましたが、皆さんもぜひPR館やこの上日川ダムなどを見学して、
身近な電力のことを考えてみましょう。