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あんらくじ [寺院めぐり]

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 笛吹市石和町下平井にある、真言宗の安楽寺です。
寺伝は、貞享4年(1687)に、快貞という坊さんにより中興された
といいますので、それ以前からの古い寺院なんでしょう。
 ただ、明治10年に焼失してしまい、
同19年に再建されたとも伝えられています。
 現在は、観音堂のみとなっているようでして、境内の雰囲気から
もっともっといろいろな歴史があったように思われます。

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 こちらは、観音堂の前に奉納された石灯籠のうち、左側の竿の部分です。
元禄4年(1691)の紀年銘が確認できます。
 また右側の石灯籠の竿には、さらに前年に当たる元禄3年と記され、
快貞さんによる再興事業がある程度進んだ中で、
信仰の厚い方があいついで、寄進されたものと思われます。
とくに、この写真の石灯籠には、寄進者が「武州江戸住」だとしています。

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 現在、市指定文化財となっている正観音像の説明板です。
ここの正観音さん、昨年秋の県立博物館の「祈りのかたち」展に
出展されていたので、ご記憶の方もいらっしゃるのでは・・・

《参考》
 県立博物館の特別展の展示資料目録のURL
  http://www.museum.pref.yamanashi.jp/4th_tenjiannai_06tokubetsu003_mokuroku.htm
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