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川に想う 6 [橋と川の文化誌]

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 中央市浅利の笛吹川右岸堤防上から見た1月27日の光景です。
遠くに大菩薩嶺を見ながら、笛吹川は緩やかに蛇行するようす。
川は、いま渇水期。水が少なく、川筋はやせています。

 冬は山に雪が降って、それが農耕が始まることゆっくりと流れ出し、
田畑を潤してゆくのが、長い長い自然の営みだったと思いますが、
今見ると雪も少なく、今年はどんな感じの春、
そして夏、秋のめぐりになっていくのでしょうか。

 写真の中の手前側に、幾筋かの堤防と、それに挟まれた小河川が見られます。
向こう側から、間門川、滝戸川、そしてわからん川、
さらに写真には写り切りませんでしたが浅利川。
これら、いくつもの川が合流するところでは、
本川から出水時に逆流が起こらないように長い堤防が築かれます。
こうした長い堤防は、子どもの頃からは「中土手」と呼んできましたが、
専門的には、「背割堤」といわれています。
一見すると無駄なようにも思えがちですが、よく考えると
川がもつ恵みと裏合わせのリスクを踏まえた構造物
だということが理解されます。
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