ある石像について [エートマンの日記]
何か、前回と同じような記事タイトルですみません・・・
今回のものは、失敗談とかは関係なくて、ちょっと変わっている・・・
ということで、取り上げるものです。
これまた吉国山龍華院の近くの道路脇に見られるもので、
後背の上部が欠損している石像です。
左側にあるお地蔵さんと、感じが似通いますが、
像の下の方に三猿のレリーフがあるので、庚申信仰に
まつわるものだろうな、と思われます。
問題の像の部分の拡大です。
これは、猿田彦の石像なのです。
これに関連して、『広辞苑』(第三版)の「庚申待」の記事を引きます。
庚申の夜、仏家では帝釈天および青面金剛を、神道では 猿田彦を祭って、寝ないで徹夜する習俗。その夜眠ると、 人身中にいる三尸(さんし)が罪を上帝に告げるとも、 命を縮めるともいう。
こうした石像には、青面金剛を刻んだ例をよく見かけますが、
猿田彦は、初めて見た気がします。
そういえば、この少し上の地域は、とても神道が盛んで、
葬式も神式で行うことが、最近まで多かった地域です。
そうした事情を反映しているのでしょうか。
猿田彦像の下部の三猿の部分です。
あまりよく出ていませんが、右から見ざる、聞かざる、云わざる
となっています。
(撮影:2007.3.30 甲府市上曽根待ちにて)