川に想う 9 [橋と川の文化誌]
ひさびさの「川に想う」で、その9回目は“荒川”がテーマで
とくに甲府市の伊勢から国母にまたがる、ちょうど「甲信幹線」と「飯田町線」の
2つの送電線がこの川を渡る辺りで得られた想いです。
今年は、梅雨が本格的で、なかなか夏のスカッとした青空が訪れませんが、
それでも、今日は午前中、いくらか雲が開けてわずかながら晴れ間が見られました。
荒川右岸で、支流の沼川が流れ込むところに設けられている沼川河川公園に
植栽されたユリノキやサルスベリなども、夏の光をあびてうれしそうに見えました。
こちらは、千秋橋です。
秩父多摩甲斐国立公園になっている秩父山地に源を発し、
途中、国の特別名勝の御岳昇仙峡という景勝地もつくりだしながら
甲府盆地に流れ出てくる荒川ですが、いくつもの橋が架けられていて
この千秋橋もその一つです。
このあたりでは、河川敷も公園化されていて、多くの方が散策されたり、
軽スポーツを楽しんだりする姿が見られました。
現在の千秋橋は、とてもそのデザインが凝っていて、名所としてもいいほど。
写真は、すっきりとした中に、川と橋の安全が確保されている橋脚を写したものですが、
こうした写真を撮ろうとして、とても困ることがあります。
それは、こうした公共構造物に対し、私的な行為の痕が見られ、
景観を台無しにしていることです。
落書きや橋の下を居住場所などとしてブルーシートで囲ったりする行為です。
橋を楽しむことも課題の一つとしている当ブログの主として、とても困ります。
こちらは、河川をきれいにとか、河川に親しもうとか、いうことを呼びかける
幟旗ですが、それも程度の問題があって、初めの写真や
3つめの写真などで見るように、ここでは、度を過ぎていて、
かえって川を大事に楽しもうとする気持ちを萎えさせてくれるものでありました。