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日食がありました・・・ [ふむふむ そうなんだぁ!]

ご隠居 <やあ、長生きはするもんですな、昨晩の天体ショー、なかなかでした。
  まんぞく、まんぞく。
熊さん <あれ、ご隠居。何ぶつぶついってんですか。
隠 <あぁ、熊さんかい。どうした、よかったらあがんなさい。
  ところで、熊さん。見ましたかな、夕べ。
熊 <へぇ、しっかり見ましたよ。やぁ、なかなかのもんでしたね、ご隠居。
隠 <そうか、熊さんも見たか、6年ぶりの皆既月食。
熊 <ちょ、ちょっと待ってくださいよ、ご隠居。
  ぼけちゃぁいませんかってんだ。何が月食ですか。
隠 <ぼ、ぼけてなんかいませんよ、失礼な。夕べのあの月食、
  いま熊さんも「しっかり見ましたよ」っていったばかりじゃないか。
熊 <えぇ、夕べは、6時頃から晩飯の代わりに茶碗酒して
  お月が上がるめえには、お布団に入り、ふわ~んと。
隠 <なんだい、それって早々酒くらって、酔い酔いで寝ちまってこと?
  じゃぁ、ちっとも見てなんかいないんじゃないですか。
熊 <いえいえ、ホントにちゃんと見ましたよ。
  ウサ公の野郎が出てきて、マイクなんか持っちゃって
  「こちらは対日月面情報局」、とかなんといって
  ・・・聞いてますか、ご隠居。
隠 <聞いていますよ、聞いてます。しかしだな、何だか夢のような・・・
熊 <まぁ、聞いてりゃいいでさ、続きですが
  そのウサ公のレポートてっのが、「皆既日食がこれから始まりますので、
  現場からそのようすをお伝えします」なんてぬかしまして、
  そのうちに真っ暗闇、どうしたのかと思ってると、
  声だけが続いていてですね。
  「ただいま皆既日食となり、昼間なのに、当たりは一面に真っ暗け」
  なんていっている内に、真っ暗がりに酒盛りしている雰囲気に・・・。
  で、闇の中の声曰く「ここでお仕事の手を休め、
  久々の休養を取られている皆さんにうかがってみます」
  「今日は、皆既日食で、これを喜び、しばしのお祭りさわぎ、楽しいですよ」
  「ほんと、久しぶりの日食。再び日が出るまでは、毎日やってる
  お餅つきもお休みよ~ん」
隠 <これこれ、熊さん。熊さん、いいこんころもちで夢見ちゃったんだな。
  しかし、地球で見た月食も、月から見れば日食ってわけだわな・・・。
  やあぁ~、熊さんの怪奇な夢物語にショーック!!
熊 <うううっ、さぶ・・・・
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