田通し・・・ [川と橋の文化誌]
甲府市落合町で、未舗装の農道を歩きました。
こうした道を歩くなんて、なかなかないことです。
農道の先に、川があって、橋が架かっていました。
橋の名前は、「田通三之橋」
これって、どう読むのでしょうか。
橋には、ふつう、漢字の橋名表記とともに、
橋名のかな表記、川の名称、竣工年月などがつけられていますが、
これはその橋名のかな表記プレートです。
これにより「たどおしさんのはし」と読むことがわかりました。
橋の下を流れる川は、「蛭沢川」です。
落合の集落から、その先の仕事場であった田や畠に行くとき
この川を渡りますが、田に通してくれる・・・
そんなことでこの名が付いたのでしょうか。
ちなみに、この橋の竣工は、昭和58年3月でした。
この川のすこし上流には、県営スポーツ公園があります。
昭和61年に開催された「かいじ国体」のメイン会場として、
それに間に合うよう整備されたのでしたが、この橋の完成時期も
そうした周辺環境の整備時期と重なっているかと思われます。