こうやぼうき [はないちもんめ]
コウヤボウキって、知ってますか?
子どもの頃の遠き記憶がふっと甦ってくることがありますよね。
そこでは“ホウキグサ”でした。
このごろ、野山を歩くと、初めの写真のような植物に出会うことがあります。
これは、コウヤボウキの実が、タンポポの綿毛のようになっている
そんな状況なのです。
むかし、子どもの頃、近くの里山に、これがいっぱいありました。
それをいっぱい採ってきて、ほうきを作りました。
子どもクラブの事業でした。できたほうきは地域の農家に買ってもらい
収益をクラブの行事に使うのでした。
そのほうきは、養蚕に明け暮れる地域の農家にはなくてはならないものでした。
大人たちにも喜ばれ、ちょっぴり自主独立の感を味あわせてくれた
コウヤボウキ・・・しかし、そこでは“ホウキグサ”でした・・・。
コウヤボウキは、キク科の落葉低木です。
“くさ(草本)”ではなくて“き(木本)”なのです。
手で摘み取ろうとしても、だめです。
ハサミで切り取ります。
キク科なので、こうした綿毛のある実が特徴的です。
綿毛は、ふつう白(クリーム色がかった・・・)ですが、
こんなふうなピンクのものも見られます。
遠い記憶を甦らせるコウヤボウキでした。
いま、わが家には、あちこでの山で少しずつ採ってきたコウヤボウキが
ドライフラワーのように、水のない花瓶に挿してありますが、
まだ全部あわせても、ほうき1本を作るまでにはなりません。
ほうきができたら、ご紹介します・・・よ。
(撮影:①は2008.1.15甲府市平瀬町にて ②③は2008.1.19甲府市下向山町にて)