ながしおかみはし [川と橋の文化誌]
国道300号を身延町方面から本栖湖方面へ向かいますと
「道の駅しもべ」まで500mという表示が出てくるところに
アーチ橋があります。
アーチ橋の先には、トンネルも見えています。
そのトンネルの名称は、「木喰トンネル」。このトンネルを抜けるとそこは“木喰の里”です。
アーチ橋は、常葉川に架かっています。
先日の二つの名前を持つ吊り橋の少し下流という位置関係です。
ここでは、常葉川は深い峡谷をつくっていますので、
こうした条件では、まずアーチ橋ですね。
この橋の名前は「長塩上橋」
身延町古関の長塩地区の上流部にある橋なので、この名がつけられたようです。
丸畑地区(木喰の里)側から見た長塩上橋です。
このアーチ橋は、細かく見るとランガー橋という形式です。
ランガー橋は、アーチ部分が、垂直方向の支持材との交点で
折れを持つ直線で構成されている・・・(わかりにくいですね)
要するにアーチが純粋なカーブではなく、折れ曲がる直線でできているのです。
下からの見上げです。
左右の支持鋼材2本を横方向につなぎ合わせ、
その上にコンクリート床盤が乗っています。
左右のアーチ構造と一体になった支持鋼材は、床盤とは直接には接続していません。
あっ、ここにありましたね。
道示プレートです。
こちらがそのクローズアップです。
阪神大震災後のより厳しい道路構造令に基づいて設計されたものです。