まいづるはし [川と橋の文化誌]
富士川上流の釜無川支流の大武川にかかる舞鶴橋です。
前回の記事の中のマップに示した位置にあります。
舞鶴橋は、3つの橋脚をもつコンクリート製の桁橋です。
この舞鶴橋から上流を見ると、遠くに大武川の源流がある
甲斐駒ヶ岳が望めます。
反対の下流方向を望みました。
ずっと先で釜無川本流に合流しますが、その手前に
国道20号の大武川橋のトラス鉄橋が見えます。
(この写真ではちょっとわかりにくくてすみません。いつかは近くで・・・。)
舞鶴橋のコンクリート製の橋桁につけられている
道路示方書にもとづく橋の規格などを示したプレートです。
これによると、1985年4月にできあがった橋で、
1978年版のスタンダードにもとづく1等橋だとわかります。
ところで、橋の名前の「舞鶴」は、この橋の北方にある万休院という寺院にあった
有名な「舞鶴のマツ」という国の天然記念物に拠った命名と思われます。
しかし、その「舞鶴のマツ」は、松枯れの病に倒れ、文化財指定も解除され、
このほど切り倒されたと聞きます。
そんな話題を頭の隅に起きながら、渡ったこの舞鶴橋、ちょっともの悲しい気分に・・・。
さて、気を取り直して橋から川をのぞくと、
流れの急な大武川の河床は、洗掘を受けやすいらしく、
河床の整備が、魚道の確保も含め、念入りにしてありました。
そして、右岸の橋のたもとには、こんなプレートが・・・。
「大武川第44床固」と題されていて、
河床の整備工事の施行記念プレートだと理解されました。
平成16年3月の完成で、この時の、近くの武川小学校の5年生が
題字を書かれているようですが、
こうした話題は、なんともうれしくなります。
国土交通省さんも、けっこう粋な計らいをなされていますね。