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金桜神社参道の大杉 [神社まいり]

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 金桜神社の石段を登ってお参りする途中での話題です。

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 前にもふれていますが、石段は急で、けっこうな登りです。
ということは、石段の両脇は、急斜面。
このため、石段の左右には一定間隔で、石積みが見られます。

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 あれあれ、石積みがところどころで、壊れ、崩れてしまっていますよ。
どうしたことでしょうか。
 石積みが崩れているところをよくよく観察すると、
石積みの後ろ側に大きく成長した杉の木がありますよ。
ということは、年々成長し、大きくなっていく木が、
石積みを押し出してしまったと考えられるのでは・・・。

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 石段の中程から上の方に、杉の巨木が集まっているのですが・・・

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 そこに説明板が見られました。何々・・・

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 甲府市指定文化財[天然記念物]の『金桜神社のスギ群』という見だしで、
次のように書かれています。

   鳥居から本殿に至る長い石段の両側にうっそうと生い茂る   杉木立がある。このうち七本が市指定の天然記念物。樹齢七   百年から八百年と推定され、樹高四十六~五十三メートル、   幹囲は三・八七~六・九〇メートルに達する。昭和三十年の   火災によって、重要文化財の東宮本殿・中宮本殿と伴に、周   囲の巨木も焼失したが、幸いにもこれら七本のスギは難を免   れ、往時の面影を残している。(以下省略)

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 どうでしょうか。ほんとに大きなスギです。
説明板にもありましたが、この金桜神社は、古い歴史を伝える社殿と大杉のいくつかが
昭和30(1955)年の火災で、灰燼に帰してしまいました。
とても残念なことでしたが、残されたスギたちは、とても元気そう。
石積みが壊れてしまうのは何ですが、見方を変えると頼もしい限り。
スギの生長と神社の景観の保全とを両立させるようなことを願いつつ
本殿まで上がっていったのでした。