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てんじんはし [橋と川の文化誌]

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 昨日の記事にもちょっとだけ登場した天神橋をクローズアップします。
芦川に架かる鋼製桁橋で、赤い欄干がポイントになっています。

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 国道に通じる側から見た状況です。
手前の欄干の下にあるプレートには、「平成17年5月竣工」とあります。
まだ満3歳になったばかり・・・。

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 その反対サイドにある同様のプレートを見ました。
平仮名で橋の名称が記されていますが、よく見るとその文字は、
地元の小学校の児童の書になるもののようです。
近年、こうした取り組みが時々見かけられることがあります。
橋もそうですが、公共物が大切にされない時代に、自分たちの財産という認識が生まれ、
そういう意味でいいのかもしれません。

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 川の左岸側から見た橋の前景です。
先の方の側(北詰)だけに隅切り(というのかな)が施されています。
また右手の欄干親柱近くには、ミミズクを彫り込んだ石のオブジェが置かれています。

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 芦川の清流越しに、右岸側を望みました。
橋の下流側に、以前に架かっていて、すでに取り外された橋の
橋台の跡が確認できます。

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 最後に、鋼製の橋桁に付けられていた「道示」プレートです。

    天 神 橋     2005年1月     上九一色村   道示(2002)・A活荷重      [以下略]

とありますので、2002年の道路示方書の規定に基づいて設計された、
古い言い方では「2等橋」に相当するものです。
2005年1月には構造が完成していたことがわかります。
ちなみに各地にこうしたりっぱな橋を残してくれた県内有数の鉄鋼構造メーカーは
もうありません。これからできる橋は、どんな会社で作るのかな・・・。
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