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こいさわようすい [橋と川の文化誌]

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 前々回の記事「平和な昼下がり・・・」の続きのような内容です。
笛吹川右岸で、ずっと向こうにかすかに万年橋が見えるところで、
ある構造物が目にとまりました。

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 もう少し近くから・・・。
何かの施設のようですが、いったいどのような役割を果たすものなのでしょうか。

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 構造物のコンクリート部分に埋め込まれているプレートの内容から、
“小石和用水”と呼ばれている、用水路の取水施設で、
主に取水量を調節するスライドゲートと、笛吹川右岸堤防の堤体をくぐり抜ける樋管からなり、
今ある形は1992年(H4)に整備されたものであるとわかりました。

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 取水部分を見ました。
笛吹川の流れの一部がここに引き寄せられ、用水の始まりの水路に流れ込んでいます。

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 取水口側からゲート、さらにその先の樋管になっていくようすを
水際ぎりぎり(まさに背水の陣)で撮ってみました。

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 先ほど見た取水口からの水は、樋管により堤体をくぐり、
ここに出てくるのです。
堤防に沿って左右に分かれ、その先、その先へと用水が供給されていきます。
こうした用水路の始まりの部分、大切なものだと思いました。
そんなに大それたものではないが、そこに歴史は深く、重要性が感じられました。
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