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謎の鉄塔の謎の続きです(完結編) [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 あの謎の鉄塔の根元の部分です。
そうです。重ねてですが、コンビニの隣なので、
ああ、あそこの話か、って思われる方もおられるかもしれません。
うん、いつも見てるよ、という方も・・・。

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 さて、その鉄塔の国道140号に面した方の、やや見上げる位置に
こんなプレートが付いていたのです。
送電線鉄塔によくある「のぼっちゃ、いけません」的な警告板です。
 はい、この写真、少しブレています。
とても通りの激しいところで、さすがに、のんびりと写真なんかとっていると、
知人が通り合わせ、「何やってるでぇ~」とか、面倒なことになるかな(説明などが・・・)、
と、とてもあわてながら撮影したので、手ブレしてしまいました。
 そうしたことは、どうでもよくて、このプレート見て、何か気付きませんか。
そうです。
感電してたいへんな子どもの絵の右側に、新幹線の初期の先頭車両が描かれています。
これは、どういうことかといいますと、JR(旧国鉄)の送電線鉄塔である証なのです。

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 今度のは、その反対側にあるプレートです。
赤い字で「お願い」と見出しがあるこのプレートも、
JRの送電線鉄塔であったことを証明しています。
「お願い」のタイトル文字の左側に、上下二段書きで、
「酒-市 85号」とあります。
これは、送電線の名称が「酒-市線」というもので、
ここの鉄塔が、起点側、すなわち酒折変電所側から、85番目の鉄塔だという意味です。
では、終点はどこでしょうか。
それは「市」の字の場所、すなわち市川大門です。

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 少し前の版の国土地理院の2万5千分の1地形図には、
その酒-市線のルートが載っていることも確かめました。
いまは、廃止された酒-市線(この図の赤い破線で示したルート)は、
中央線の甲府以東に電力供給をしていた、酒-勝線(赤の実線)から分岐して、
市川大門を目指し、身延線の電車に電力を供給するものだったのです。
図の青の矢印の場所が、いまでもポツンとのこっている、今回話題の鉄塔です。
 それでは、いつごろ、なぜ廃止されてしまったのでしょうか。
これは、謎です。
謎は、一つひとつが絡み合っていて、一つ片付くと、新たな謎が
芋づる式に出てくるようです。
「完結編」と銘打ちましたが、やはり、「完結」はまだまだのようです。
いつか、その謎も解明できたら・・・。
どなたか、お心当たりの方は、お知らせください。
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