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あきつ [田や畑でスケッチ]

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 今日のお昼休み、とても美しい水田を見ました。
今日はとてもよい天気で、各地で、稲刈り作業が盛んに行われていました。
わが家でも、今日までに稲刈りが終了となりました。
 そんな中で、ここはまだ刈り取り前でした。
じっくり、じっくりと、秋の日を浴び、一段とお米のおいしさが
積み重なるのを待っている・・・そんな感じがしました。

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 その田んぼの中をたくさんの赤トンボが飛んでいました。
それもオスとメスが連結して飛んでいるものが多かったのです。
どうやら、産卵をしているようでした。
トンボの産卵というと、オスとメスがつながって飛びながら、
メスがいちばん後にある産卵器を水面に付けて産卵するものというイメージが強く、
稲刈り前の水田の、稲穂の波の上の方で、産卵をするなんて、どういうこと・・・。
しかも、田んぼは、もうすっかり水が切って落とされているのですよ。
 いろいろ調べたら、赤トンボと一口に言っても、その代表格は、
アキアカネとナツアカネ。二つの種は、見かけ上はほんとによく似ています。
でも、いくつか違いがあって、一つは胸の模様の違い。
もう一つは産卵の仕方・・・だそうです。
アキアカネは、トンボの一般的な産卵イメージのとおり、
水面に、ツンツンとメスのおしりが差し込まれて産卵していきます。
ところが、ナツアカネは、実った稲穂の上の方から、水田に卵をまき散らすように
産卵するのだそうです。
 トンボのことを古くは秋津と称したことなどは、昨年の今ごろに
書き記したことがありますが、豊かな実りをもたらす水田が広がる
日本列島は、別に、「秋津島」といいました。
この場合の秋津、すなわちトンボは、どうやらナツアカネのことのようです。
ナツアカネは、水田ととても深いつながりのあるトンボなんだそうです。