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今週のハイライトpart2 [エートマンのお出かけメモ]

 前回の記事では、今週のハイライト(もちろん個人的な)として
『正倉院展』に行き、たいへんよい想いをしたことをつづりました。
今回の記事は、その『正倉院展』の“おまけ”のような話題です。

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 さて、博物館の中で、正倉院展のような特別展は、
常設展(奈良国立博物館の場合は“平常展”)がグリコだとすれば、
特別展自体は、グリコの“おまけ”に相当するものといえます。
以前は、“おまけ”だけで帰ってきてしまっていましたが、最近では、
きちんとグリコ本体じゃなくて、平常展、も楽しむようにしています。

 現在の平常展は、「仏教美術の名品」をテーマに構成されていました。
こちらも十分に楽しめました。30分程度の特急状態の見学でしたが・・・。
時間があれば、半日でも見ていたいというものでした。
平常展や正倉院展など、奈良国立博物館の内容は、次のURLの公式HPでご覧ください。
  http://www.narahaku.go.jp/

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 先ほどの写真は、奈良国立博物館本館の東側正面観で、
こちらは、平常展を見抜けて、西側に出て、ふり返りざまの博物館本館です。

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 天然記念物「奈良公園のシカ」と戯れる時間も惜しみ、先を急ぎました。

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 今の、『正倉院展』が開催されている頃の奈良は、
様々な文化的イベントが目白押しで、近いところだけでも、
特別公開のされている法華寺も見たいし、
平城宮跡の資料館でも“地下の正倉院”をテーマにした特別展してるし、
飛鳥では、高松塚古墳の国宝壁画の特別公開もあるし・・・
でも、今回は欲張らずに、もう30分ほどを、目の前の興福寺で過ごすことに・・・。

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 そうはいっても、こちらもけっこうな人出がありました。
左が五重塔、右が東金堂、ずっと向こうに南円堂。
天平の昔の面影を伝える興福寺の伽藍の一部です。

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 興福寺境内の中程で、工事中の区域がありました。
中金堂の再建が進められているのでした。
いまは、基壇の復元工事が行われている最中でした。

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 “工事”には、めっぽう関心が向く最近のエート・マンですが、
歴史的な建造物を復元するのにも、基礎はRCでしっかりとという状況に、
目をランランとさせ、ふんふん、そういう風にやるのか~、
これも“グリコのおまけ”の、さらにおまけです。

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 かたわらに、興福寺の整備計画の概要を説明する看板がありました。
中金堂の周りには回廊も復元され、それの入口となる中門、
その南に南大門、また北西側には、北円堂と、
長い間失われたままになってきた諸堂が、次々とよみがえっていくようです。
数年先の興福寺さんは、だいぶ趣を変えて、私たちを迎えてくれることと思われます。
私たちは、どんなふうにそれに向き合っていけるのか、今から楽しみです。

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 この興福寺でも、五重塔の内部や東金堂、南円堂などがまとめて拝観できる
1000円のセット券が売られていましたが、
五重塔の特別公開には、多くの人の行列が出来ていましたし、
時間の関係で東金堂のみ、300円也の拝観料で、しっかりと見学をさせていただきました。

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 猿沢の池です。
奈良は、とてもゆったりと時間が過ぎて行くようにも思われますが、
私どもの行動も、道行く車も、実はとてもせわしなく、
そうこうしている間に帰路につく次第とはなりました。
 でも、繰り返しになりますが、あの『正倉院展』がメインで、それを十分堪能した上に、
いくつかの“おまけ”も楽しめた奈良行きだったのでした。