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奈良でのスケッチ・2題 [エートマンのお出かけメモ]

 奈良の話題ばかり続いて恐縮ですが、
忘れん坊のエート・マンのメモという性格のブログなので、
もう少しだけお願いします。

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 1つめの話題は、JR奈良駅の周辺でのこと。
写真は、奈良駅前の通りの朝の表情を撮ったものです。
この中に話題の主が写っているのですが、小さくてダメなので、
次の写真をご覧ください。

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 話題の主なのに、とりあえず、しっかりと写したものがなくて、すみません。
これは、旧奈良駅舎です。
 なぜ、これを取り上げたか、といいますと、話は長くなりますが、
奈良駅は、JR関西線とJR桜井線が乗り入れていて、その運行本数が多く、
駅周辺の踏切が、「開かずの踏切」状態で、問題になっていたようです。
そこで、奈良県では、駅を建て替え、駅の前後の間、二つの路線を連続効果にし、
交通混雑の緩和を実現しようと「JR奈良駅付近連続立体交差事業」を起こしました。
この事業により、昭和9年に2代目の駅舎のしてできあがった旧駅舎は
取り壊される運命となっていたそうです。
 しかし、この駅舎、歴史ある奈良の町の雰囲気によくあった、
たいへん優雅な歴史的建造物で、解体を惜しむ声が高まり、
奈良県では、2004年5月に、曳家(ひきや)工法、すなわち建物を基礎から切り離し、
少し浮かせた隙間にコロを挟み、引きずって移動させる工事によって、
18m北側に移転し、保存を図ったということなのです。

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 さらに先の写真の一部を拡大してみました。
移転保存がなった旧駅舎の向こう側に、地上から持ち上げられた線路とホーム、
それに停車中の電車の一部がご覧になれるでしょうか。
 ともかく2004年5月11日から4日間、このことを扱っているブログなどによると、
4億円ほど(注意:事業主体の情報ではありません)をかけて、移転保存を成し遂げた、
そのことがすごいなあと、現地を訪ねてみて、少し前の話題ではありますが、
感激しながらも思い出し、いろいろと調べ、メモとした次第です。

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 こちらは、移転工事のようすを記録した奈良県の工事所管部署である
JR連続立体・幹線道路建設事務所」のホームページの一部です。
右側に、曳家をしている旧駅舎の施行状況の写真がでています。

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 そうそう、写真を整理していたら、前夜に撮影したものが出てきました。
こちらが移転され保存されている1934年完成の旧駅舎の前景です。
いいものを大切に何年でも・・・そうした努力の積み重ねで今があるのですね。

 この旧駅舎は、いまのところフェンスで囲われたままですが、
来る2010年の「平城遷都1300年祭」にあわせて、新たな利用が始まるようです。
なお、駅周辺の土地区画整理や鉄道・駅舎の連続高架化などの事業も
基本的には、「平城遷都1300年祭」をにらんでのものということなのです。

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 それで、もういつの間にか、2つめの話題になだれ込んでいますが、
「平城遷都1300年祭」の話題です。
この画像は、平城遷都1300年記念事業協会事務局の運営する公式ホームページの一部ですが、
多彩な内容が、もう数年前から準備されていることは承知していましたが、
その関係事業の内容や進捗状況などが見られます。
 このホームページ見て、いいなぁと感じたのは、たいへん丁寧な作りの
2010年実施予定の修学旅行のためのガイドブックが
PDFファイルで用意されていることです。
 学校の先生方は、必見ですが、そうでない一般に奈良に関心がある方も
とても便利に役に立つコンテンツがいっぱいのガイドブックです。
 ここまで、だらだらとしたエート・マンのメモにお付き合いされた方々は、
ぜひ、そのガイドブック(PDF:18MB)をお取り寄せなさり、
存分に楽しまれることをご提案します。

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 ちなみに、マスコット・キャラクターの「せんとくん」ですが、
さまざまに物議(仏議?)をかもしたことは記憶に新しいですが、
もうすっかり定着しているみたいです。
宿泊したホテルでも、真っ先に出迎えてくれました。

(以上、奈良での話題2つ、おしまいです)