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鉄塔劇場 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 送電線の鉄塔をちょっと突っ込んで見てみるだけなのに、
かなり大仰なタイトルになりました。
その鉄塔は、山形鋼材をボルト止めして組み上げてあります。
通常の鉄塔とは少しだけ異なり、組み方が込み入っていますが
これは、その一部の一部。

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 鉄塔に付けられている送電線の電線(導体といいます)。
一般に、送電線の導体は、細かな銅線などをより合わせたもので、
ビニールなどで被覆されてなくて、むき出しです。

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 絶縁を確保するための碍子(がいし)です。
むき出しの導体を鉄塔でつっているのですが、
鉄塔の構造も鋼鉄なので、絶縁体を挟まないと、せっかくの電気が
みな逃げ出してしまいますので、こうしたセラミック製などの碍子が多用されます。
 組み合わせて用いられる碍子の数は、受け持つ送電線の電圧に左右されます。
この鉄塔の送電線の場合、6万6千ボルトなので、この程度の碍子の数ですが、
甲信幹線などの15万4千ボルトとか、西群馬幹線の50万ボルトとか、
電圧が高くなるにつれて碍子の規格や数がすごくなります。

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 鉄塔の上の方、送電線を支える腕の部分には、
鳥避けの金具が付けられています。
鳥が不用意にとまって、短絡事故を起こしたりしては困りますので、
こうした金具が取り付けられているのです。
 時にヘビがからみついて短絡事故が起きたりすることがありますが、
ヘビを避けるのは難しいみたいです。

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 ですが、やはり鳥がとまります。
この場合、ムクドリです。2羽の・・・。
まあ、事故が起きない場所に、この程度の鳥がとまるのは、やむえないようです。

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 かくれんぼじゃないですが、こっちにもいます。1・2・3羽。

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 まだまだいます。1・2・3・4羽・・・。

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 この写真が、望遠レンズでワンショットでとらえた
送電線鉄塔の一部なのであります。
 で、ここまでの写真は、この画像から部分部分を切り出した
クローズアップ写真なのでございます。
 その送電線鉄塔は、甲府南部工団線の10号鉄塔でありました。
以上、送電線鉄塔の上の方で見られたドラマをお伝えしました。