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ユリノキの花咲く東博・・・後編です [博物館・展示会]

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 今回、東博に寄ったことのお目当ては、本館の2階で
4月28日から5月10日までの間、開催されている特別陳列、
「平成21年度新指定国宝・重要文化財」展でありました。
あまり混んでなくて、1つひとつじっくり拝見できました。
とくに、天平宝字3(759)年銘の「越中国射水郡鳴戸村墾田図」は、よかった。
10数分間独り占めで見入ってしまいました。
この特別陳列については、撮影不可であったため、写真はありません。

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 で、この日は、4月29日、昔昭和といった頃は、「天皇誕生日」でありましたが、
現在では、「昭和の日」となっていて、
これを記念して、東博本館2階にある貴賓室が特別に公開されていました。

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 こういうのって、きっとバツなんだろうけど、
東博のあり方の歴史や、「昭和の日」とは何かを考える貴重な情報なので、
やはり、使わせいただいてしまいます。
(どうか寛大なご理解を・・・)

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 特別陳列や貴賓室の記念公開を堪能し、目的はほぼ達成。
でも、少しだけ、“あちら”が気になったので、そちらに足を向けてみました。
 で、平成館に進む途中にある巨木、ムクノキです。
これについては、以前のユリノキと同様、少しもその存在に気付きませんでしたが、

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 太い幹に、どうどうとした枝張り。
立派な木です。これもずっしりと、東博の歴史を感じさせるものです。

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 そして“あちら”じゃなくて阿修羅の像の特別展が行われている平成館。
入り口には長い行列が出来ていました。
入場まで時間がかかるという状況で、日傘の貸し出しサービスもありました。
待たせられるのは、どうも、ですが、こうした配慮は、いいですね。

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 結局、阿修羅展は見ることなく、本館地下のミュージアムショップに寄って、
1冊2,500円也の図録を求めて帰りました。
これをしっかりお勉強してから、阿修羅に会いに行きたいと思います。
奈良でもお会いしているので、再会かな・・・。

“ユリノキの博物館”のユリノキの花が咲いていました [博物館・展示会]

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 今日、東京国立博物館に行ってきました。
上野に出かけたのは、この東博が主目的ではなかったのですが、
素通りはできませんでしたので・・・。

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 正面入り口ゲートの前です。
何やら表示板が出ています。
国宝阿修羅展の待ち時間が約40分だというのです。

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 チケット売り場も混雑していましたが、
エート・マンは、年間パスをもっていたので、
すいすいと入場です。
そして、そこにも阿修羅展の告知が・・・。
でもね・・・。

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 お目当ての1つは、こちら・・・ユリノキです。

 今回の長い記事タイトルの“ユリノキの博物館”については、
もう皆さんご存知ですね。
まだの方、お忘れの方は、まずこちらの過去記事でお確かめください。
 http://bnvn05.269g.net/article/11895925.html

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 で、少し驚いたことに、もう咲いていたのです。
ユリノキの花が・・・。

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 これがユリノキの花です。
確かにチューリップの花に、似ていますね。 

 ふぉぉぉぉーあぁ~、失礼、あくびが・・・
今日は疲れました、そして眠くなりました。続きは明日・・・。

昭和の日の前日のサンセット [さんせっとorとわいらいと]

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 今日の日没です。
太陽が沈みゆくのは、南アルプスの主峰・北岳の南側斜面です。
午後6時3分のことです。

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 それから3分。
何ともいやされる夕空です。

 明日からは、ゴールデンウィークに。
かわきりとなる「昭和の日」の前日のサンセットでした。
たまたま、前回の記事につながるものとなりました。

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 おまけです。
日没後のお空を見上げると、まだ薄い三日月(月齢3.24)が
ひっそり光っていました。

少し冷え込みました [エートマンの日記]

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 昨日、笛吹市御坂町の御坂桃源郷公園から見た南アルプスです。
3000メートル山並みがずっと雲に包まれていました。
雪が降っていたようです。
ここだけではなく、列島の各地で冷え込みがあったようです。

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 そして今日、甲府市下曽根町の銚子塚古墳の傍らから見た南アルプスの主峰です。
北岳と間ノ岳、まだ完全に雲がとれていませんでしたが、
はっきりと、雪の量が増えたように思われます。

雨で一日延びた現地説明会に行ってきましたぁ [調査・説明会・講演会・シンポなど]

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 ほんとは、昨日、すなわち4月25日の土曜日に予定されていたのですが、
昨日は終日雨降りだったので、本日に順延され、実施されたものです。

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 で、いったい、どこのどんな説明会だったのかというと、
甲斐国分寺跡の金堂の推定地で、笛吹市教育委員会さんが続けれている
史跡整備のためのデータを得る目的の発掘調査について、
現在までの成果を現地で説明する内容の説明会だったのです。
 この写真で、赤いテープで囲まれている部分が、基壇の部分、
すなわち奈良時代に、甲斐国分寺の中心建物である金堂が建てられた
周囲よりも一段高いステージだったのだそうです。

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 この写真でも赤いテープが張られていますが、
その手前側が基壇の部分、向こう側が
基壇の周りを取り囲む石敷き施設なのだそうです。

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 金堂の基壇の地固めのようすが説明されました。
黄色っぽい土や、黒っぽい土など、交互に薄く平らして
しっかりと突き固めた状況が観察されるということでした。
 現代でいう「よいとまけの歌」みたいな労働歌を歌いながら
多くの人が、土を運び、平し、突き固めた・・・りっぱな金堂を支えるために・・・
そんな光景が目に浮かんできました。

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 市の調査現場のご担当の形からの説明や配付された資料で
これまでの調査の成果がわかりましたが、
さらにこうした説明板も設けられていました。
そうか、金堂ってこんな風なんだ・・・と。

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 調査で出土した国分寺の屋根に葺かれた丸瓦や平瓦、それに鬼瓦など、
まさに天平の甍と呼べる資料が間近で見ることも出来ました。

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 金堂から見て南東側にある塔の跡から、南西方向を見たものです。
この写真の右下に白く見えているのが、塔の芯礎です。
そして、画面の左手遠方に見える建物、それは、以前この場所にあった
再興された現国分寺です。

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 国分寺跡の保存整備事業で、こちらに引っ越された現国分寺さんも
ちょこっとだけ、拝見しました。
お寺の引っ越しはなかなか大変です。
よくお寺の引っ越しは、はかがゆかない、といいますが、
いまお寺は越して、お墓を移す作業も精力的に進められていると伺いました。
だいぶ、はかがいってきたようです。

「植物画展」見てきましたぁ [博物館・展示会]

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 今日は、雨降りの土曜日。
そんな中で出かけたのは、こちら・・・
増穂町最勝寺にある山梨県森林総合研究所です。

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 県のホームページの中の森林総研のページに、
「恒例の「植物画展」のご案内です。(無料)」と出ていて、
上の画像を1面とする案内チラシを内容のPDFファイルがリンクされていました。
今日は、これを見に行ってきたのです。

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 こちらは展示室の入り口。

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 今回の展示作品は、先のチラシにもありましたが、
国立科学博物館筑波実験植物園が毎年開催している
植物画コンクールの第24回の入選作品であり、
小学生の部、中・高校生の部、一般の部の3部門の
いずれも見応えのある優秀作品が展示されていました。

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 こちらの方は一般の部の優秀作品が並んでいます。

 この展示会とコンクールのことについては、森林総研のページには
情報が少なかったので、国立科学博物館筑波実験植物園のホームページ
チェックしてみました。
すると、次のような開催趣旨がアップされていました。

  筑波実験植物園では毎年、   植物画コンクールを主催しています。   このコンクールでは、一般のボタニカルアートを賞するものではなく、   植物画を描くことによって植物の姿を正しく観察し、   植物の持つ特性をより理解するとともに、   植物や自然保護への関心を高めることを目的としています。   小学生以上ならどなたでも応募でき、   小学生の部、中学生・高校生の部、   一般の部の3部門に分けて募集を行っています。

 で、ここでは、第24回の入選作品の展示でしたが、
上野の科博本館では、4月21日(火)~5月10日(日)の会期で
『第25回植物画コンクール入選作品展』が開かれている
という情報も出ていました。
きっと、その後は、全国の関係展示館を巡回して公開されるのでしょう。
また来年も見られるのでしょう(森林総研のページで“恒例”とあるように)。

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 展示会を見終わり、そのほか館内をグルッと楽しませていただいた後、
外に出ると、依然として冷たい雨が降り続いていました。
展示会の会場でもあった「森の教室」という森林総研の公開施設の前に
ボタンが植えられていて、大きな花をつけていましたが、
冷たい雨につらそうな感じでいたのが印象的でした。

天野久さんの能筆の跡(1) [エートマン・モードの人物館]

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 それは、ソメイヨシノが、きれいに咲いていた頃・・・。

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 新御坂トンネルの河口湖側の坑口を見ることがありました。

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 トンネル・ファサードに掲げられた題額の文字が
とても気になりました。
「新御坂隧道」
どっしりとした、個性的な筆遣い・・・。
いったいどなたの書になるのでしょうか。

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 上の写真の署名の部分を切り出してみました。
で、読み取れた文字は、「山梨県知事 / 天野久 / 書」でありました。

 天野久さんについては、このブログのカテゴリー「人物館」のなかで、
そのブロンズ胸像を主に紹介していますが、
あちこちに伝わっている、りっぱな墨跡もひろってみようかと思います。

御坂峠に咲く花は・・・ [あったとさ]

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 今日は、よいお天気でした。
そんな日に御坂峠を歩いてきたという情報に接しました。
この写真は、2008年4月22日に富士河口湖町の
河口湖大橋の北詰辺りで撮影したものです。
左手の高いピークが黒岳、右手の低めのピークは御坂山。
中間に、歴史的な交通の要衝であった御坂峠があります。

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 それぞれの位置関係がわかりにくいので、図を作成しました。
これで、御坂峠の場所がおわかりになるかと・・・。

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 情報をもたらしてくれたのは、“チーム・ハシリドコロ”
御坂峠をターゲットにした調査チームが、そこで見たものは・・・?
この3点目の写真のような、ハシリドコロの花でした。
もっとも、この写真は、2006年の4月22日にさらに西側にある、
大石峠の芦川側の登山道沿いでみたものです。
 で、ハシリドコロについては、このブログの2006年4月23日の過去記事
簡単な紹介がありますのでご参照ください。

ばとうさん、ですね [いのり・信仰]

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 馬頭観音さんだと思われます。
路傍にひっそりとお祀りされていました。

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 いままで、何度か、馬頭観音さんを取り上げてきましたが、
ウサギのような馬の頭をのせたものとか、
イノシシのようなものをのせたのとか、いろいろありました。
で、今回、目にとまったのは・・・、これまた馬というよりはウサギみたい。

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 じっくり見たのですが、側面や背面にも、
造立年代や願主などの情報は見られないようです。
 

揚げ雲雀 [季節の話題]

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 春の田園地帯で、賑やかで心弾むもの・・・
それは、何といっても、この揚げ雲雀だと思います。
オオタカの新伝説の後は、昔からの定番の揚げ雲雀です。

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 実は、霞んだ春のお空に高く上がっているヒバリは、
子どもの頃から馴染んだものでありましたが、
地上にいるヒバリの姿を知ったのは、つい最近のこと。

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 この頃では、もう地上にいるヒバリも
すぐにわかるようになりましたが、やはり・・・

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 ヒバリは、空高く飛んで、ピーチク、パーチクでなければ。

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 ヒバリ、雲雀、英語では skylark
で、skylark は、手元のOXFORDの辞典では

 a small bird that sings pleasantly while it flies high up in the sky.

とありました。まさしく、まさしく・・・。