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国見して・・・ [新しい土地利用のかたち]

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 増穂町最勝寺にある森林総合研究所構内から見た国道52号の坪川大橋です。
少し古い言い方かもしれませんが、ピクニックのとき、
お弁当などをいれて持って行くバスケットのとってのような形をしたアーチ橋ですね。
ニールセン・ローゼ橋というアーチ橋ですが、とくに2つのアーチが
内側に倒れている形のものをバスケット・ハンドル型ニールセン・ローゼ橋と呼ばれています。
この6月2日の「北斎ふうの・・・」という記事の中で取り上げた、
山梨リニア実験線の小形山架道橋も同じ型なのですが、
こちらの方がもっとバスケットハンドルが、上でしぼられています。
 坪川大橋の向こう側には、中部横断自動車道の南アルプスIC.-増穂IC.間の路線も写っています。

 今回の記事は、「川と橋の文化誌」というカテゴリではなく、
「新しい土地利用のかたち」です。
山梨の各地では、次第に地域の姿が変わりゆき、新しい土地利用のかたちが
あちこちに生まれてきています。

 今回の記事タイトルの「国見して・・・」は、昔むかしのスメラミコトが、
高いお山に登って「国見」をし、「うまし国ぞ」というような具合に、
国の姿をめでた故事によるものです。

 小高い視界が開ける場所から、地域の姿を見て、新しい地域の姿を見つめてみる・・・、
そんな企画なのですが、今ある国道52号もかつて「甲西バイパス」と仮称されて、
整備が進められてきましたが、さらに順次利用可能区間が伸びつつある
中部横断自動車道とあいまって、いまではすっかり地域にとけ込んで、
重要な役割を果たしています。