送電線鉄塔に付くもの(7) [送電線と鉄塔&発電所・変電所]
こんなに早く、シリーズ第7弾が追いかけるなんて、思いもしませんでしたが、
来てしまいました。
その訳は、シリーズ第6弾にいただいたコメントが、重要な示唆をくださったからです。
というか、前回にもう少していねいに観察すればよかっただけ、ともいえますが・・・。
碍子付近に鳥がとまっているのかと・・・
これが、きっかけとなったお言葉です。
そして、鳥がとまっているのかと思われるような部分の拡大写真を冒頭に付けました。
前回の増穂線38号鉄塔の2号回線のクローズアップです。
で、どう見ても鳥ではなく、送電線鉄塔に付くもの!!!
さて、いったい、その正体は、なんなのか・・・?
答えは、鳥よけです。
絶縁をしなければならない碍子部分に、鳥などがくると、
それで絶縁状態が破れる虞(おそれ)が出てきます。
そうなれば、短絡が起きます。
そして送電回路が遮断され、停電に・・・。
そうならないように鳥よけが付いているのです。
とくに、これは新しいタイプの鳥よけのようです。
では、ふるいのって、どうなのでしょうか。
こちらは、天竜南線の47号鉄塔のクローズアップです。
こちらの古いタイプの鳥よけの形、お分かりになっていただけるでしょうか。
こうして見てくると、送電線鉄塔にも、いろいろな技術革新が歴史が、
いっぱいに詰まっているように思えてきました。
一方で、そう簡単に問屋が卸さないのも、送電線鉄塔のおもしろいところです。
何を隠そう、こちらの送電線鉄塔(送電線名は未確認ですが、たぶん増穂線かと・・・)では、
向かって右側の回線(1号回線)に、新しいタイプの鳥よけが付けられていますが、
左側(2号回線)は・・・?
何と、古いタイプの鳥よけになっています。
これって、どうして???