ばぶりぃな橋《完結編》 [川と橋の文化誌]
増穂町小林という場所にある“ある橋”を見て、
「ばぶりぃーな橋」という記事を書いて、というより書きかけにして、
ほおかぶりをしていたら、このほど
>ドコの所がばぶりーなのですか?
というコメントをいただいてしまいました。
で、思い起こして、月が変わらないうちに完結させます。
富士川の支流の1つ、長沢川に架かるコンクリート製桁橋で、
その名を前田橋(まえだはし)といいます。
この橋を上流側から見ました。
空色に見えるのは、後から併設された水道の送水管です。
見たようにそんなに大きな橋ではありません。
そんなにスゴイ橋ではない(規模的に)のですが、
細かくかんさつすると、スゴイです。
(正直にいえば、無駄にスゴイと思いました。でも・・・)
このカットは、橋の北詰に立って、下流側を見ています。
橋のコンクリート製の欄干に「長沢川」と川の名前が記されています。
デザイン化されたコンクリートの欄干は、切れ目があって、
その部分に、鋼製の格子がはめ込まれています。
前のカットと同じ撮影位置で、今度は上流側の欄干を見ています。
デザイン性に富んだ欄干のようすが、おわかりいただけるかと・・・。
親柱に相当する部分に、橋の名前のプレートが埋め込まれています。
また、地域の方々も、この橋を大切に思われているのでしょう、
欄干の脇に、花が添えられています。
実は、その「前田橋」だけで、“ばぶりぃー”といういことでは無かったのです。
これは、前田橋の少し上流のようすです。
長沢川の土手の両岸は、化粧したコンクリート壁になっていて、
ところどころに川に降りる石段が付いていました。
この長沢川、やはり、富栄養という環境なためなのでしょう、
草がひどく生い茂っていました。
デザイン性や親水という今日的な課題が込められた川になっているようですが、
見たところ、そうは感じさせてくれません。
先ほど、嫌いな言葉、“無駄に・・・”というのを使いましたが、
無駄かどうかは、一度きり見ただけで、早急にそういうことはできない。
これから、できるならまた、足を運んで、地域の中での川と橋のようすを見なければ・・・。
で、よく見ると、さらに別な橋が見えてきました。
前田橋の1つ上流の橋です。
前田橋とデザイン面で異なっていますが、大まかな仕様はよく似ている橋です。
こちらは、その橋の親柱に当たる部分・・・。
橋の名前のプレートには、「たけしげにしはし」とありました。
この写真の位置とは別な親柱には、漢字で「竹重西橋」とありました。
で、別な親柱を見ると「平成10年7月竣工」のプレートがありました。
前田橋の場合にも、全く同じ竣工年月の表示がありましたので、
一連の企画による橋なんだということがわかりました。
これらの橋と橋の間の堤防上には、ガードレールの代わりか、植栽帯があったりして、
そこには、植物のネームプレートが付いていたりもして、
まるで公園みたいな雰囲気ももちあわせていました。
さらに上流側です。
そして、また次なる橋が・・・。
もうそこまでは、行きませんでした。
それから、始めに見た前田橋の下流も同じような雰囲気がありました。
「川と橋の文化誌」ということを考えるのに、おあつらえ向きの場所だよなぁー。
確かに、大きなお金がかけられているはずだ・・・。
そういう意味で“ばぶりぃー”じゃないかなぁ・・・。
税金の使い道を云々じゃなくて、せっかく出来たモノをどうしていくか・・・。
作るよりも使う方がたいへんだよなぁ・・・。
いくつもいくつも、つぶやきがつづく時間を過ごしてしまいました。
こんな感じなので、途中で、放棄してしまったのかもしれません(笑)。
始めにふれたコメントを頂戴したお方、ご感想、いかがでしょうか。
一番初めの前田橋のかたわらに、こんな説明板が設置されていました。
すごいぞ、ホタルがいる川なんだ・・・。
だから、除草剤も使わないし、ホタルが産卵をするため草もあまり刈り込まない・・・。
「長沢川管理委員会」・・・か。
地域の皆さんの下向きな取り組みがあって、いっけん“ばふりぃー”が
実はとても重たいものを含んでいることがわかりました。
(これは、夏になると恒例の“ぷち・じゆうけんきゅう”でもあるなぁ~)