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収穫が終わった晩秋の田に・・・ [かかしワールド]

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 甲斐市龍王に、曹洞宗の古刹、慈照寺さんがありますが、
そのお寺さんの門前にある水田での光景です。
もうすっかり稲刈りも脱穀も終わり、用済みとなっているはずの案山子(かかし)・・・。
なぜか、たくさん見られました。

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 とても背が高いものもありました。
製作された方が、片付けてしまうのを惜しみ、こうして並べているのでしょうか。
それとも・・・。

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 かかしたちの向こうに見えるのは、甲信幹線です。
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ある用水路の銘板から [地域の小さな歴史]

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 今日、11月20日は、山梨県の「県民の日」でございました。
県立の博物館や美術館・文学館などがすべて無料で利用できるお得な日でもありました。
そう、後でわかったことですが、笛吹市と甲州市の組合立となっている釈迦堂遺跡博物館も
無料開放されていましたよ。
今年は、見逃してしまった方も、来年は・・・ですね。
 来年のことをいうと鬼が笑うといいますが、もう来年は近づいてきていますね。
ちなみに、来年の11月20には、土曜日のようです。いいですね。

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 さて、ずいぶんと脇道に入っていましたが、今回のテーマは、
ある用水のトンネル坑口にある銘板についてです。
この写真の真ん中へんに黒く穴が開いている場所、それが問題の坑口で、
その上に、最初に掲げた写真の銘板プレートが付けられているのです。
そのプレートの文字を書き起こしますと、

  昭和41年3月竣功 / 龍王用水 / 山梨県知事 天野久

とあります。
 天野久さんは、昭和26年5月に、第45代山梨県知事として就任以来、
昭和42年2月まで4期16年の長きにわたり、戦後復興から高度経済成長までのエポックに
さまざまな施策を実施し、山梨をリードされた方です。
能書家としても知られ、闊達な書を残されていますが、このプレートもその1つで、
このブログ『えーと 何だっけ?!』の中でも、過去にいくつか取り上げています。

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 もう少し寄った写真ですが、龍王用水の向こう側に、黄色く色づいたイチョウと
赤色のカエデ(モミジかも、未確認・・・)が目に入りますね。
そこに古い石鳥居がありまして、春の大祭「おみゆきさん」で有名な三社神社です。

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 秋の風情のなかの堂々とした石鳥居ですが、桃山期の造立と推定され、
甲斐市指定文化財となっています。

 山梨県民の日に、天野久さんの書になる龍王用水の銘板と、
あわせて三社神社・石鳥居についてメモしました。
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実るユズの木と送電線 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 県の南部、富士川流域の峡南地域と呼ばれる一帯では、いま特産のユズが
黄色く色づいて、各地で出荷が進められています。
写真は、上富士川線の41号鉄塔と、黄色い実をたわわにならせたユズの木との
コラボで、晩秋の雰囲気を醸し出しているようすです。
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ある鬼瓦 [地域の小さな歴史]

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 前の記事、ほぐしましょう・・・、とかいって、最後になったらガチガチに硬かったですね。
今度こそ・・・。

 「キク薫る・・・」ということで始まったこの11月ですが、
早いもので、もう折り返しを過ぎました。
そんな時期に、もう1つ、趣の変わったキクをご覧にいれます。

 これは、笛吹市春日居町鎮目地内で見た、小さなお堂の屋根に見られたキクです。
というか、屋根瓦の1種に鬼瓦がありますが、そこに描かれたキクの絵なのです。
方形作りのお堂の屋根の、通りに面した左右の鬼瓦は、それこそ鬼が造形されているのですが、
裏側になると、こうした粋な世界・・・。
通りには、悪いものも寄せてくるので、そうした邪悪なものを寄せ付けぬように
鬼面を配するのでしょうが、裏に回ると粋になるって、どういうことでしょう。
歴史の向こうにある、昔の人々の考え方、なかなか推し量るのは難しいです。
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小瀬スポーツ公園でのスケッチ [公園・史跡]

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 小瀬スポーツ公園の今ごろのようすです。
少し硬い話がつづきましたので、少しばかり、ほぐしましょう・・・。
 このスケッチ(写真)は、テーマは「微妙な赤」
小瀬スポーツ公園内の、蛭沢川にそって見られる、紅葉したサクラの並木道です。

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 そして「公孫樹な黄」(とてもヘンな造語です)
公孫樹と書いて、イチョウと読まれます。
イチョウの黄色、どこか大陸的ですね。
公孫氏は、2世紀後半ごろの中国・遼東にあった政権覇者の家系。
あるところで、この公孫氏と卑弥呼がつながるとの話を耳にしました。
その中国で、黄色は古代の皇帝のシンボルカラー(?!)。
イチョウをどうして公孫樹とするのかは、知りませんが、
ぐるぐると話がめぐりだす、黄色です。

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 それから「晩秋の空気を移す水色」です。
小瀬のスポーツ公園を南北に貫流する蛭沢川の流れでありました。
 この流れを、ずうっとまっすぐに延長すると、御坂山地の山影の手前に
曽根丘陵公園・甲斐風土記の丘があります。

 急に飛躍しますが、風土記の丘の公園内の中心施設に県立考古博物館があり、
現在、『卑弥呼時代の黄泉世界』というテーマの特別展が開催されています。
 またまた卑弥呼ですが、折しも、昨晩(2009年11月16日)のNHK-TVの
『クローズアップ現代』では、「謎の古代都市は邪馬台国か?」とのテーマで、
奈良県の纏向遺跡で発見された大規模な建物遺構にスポットを当て、
この遺跡で30年ほどかけて調査が続けられてきたなかで得られた情報をもとに、
卑弥呼のいた時代の古代都市の実態から、邪馬台国のなぞにせまる内容を放映していました。
 このように卑弥呼で盛り上がりを見せているとき、九州や中国、近畿などから集められた
同時代の一級考古資料が、すぐそこに見られるってすごいことですね。
この週末には、ぜひ、県立考古博物館、のぞいてみたいものです。

 小瀬スポーツ公園の深まり行く秋についてのスケッチは、ついに、
エートマンのお勧め情報になって The end. となりました。

 山梨県立考古博物館については、次の公式HPをご参照ください。
  http://www.pref.yamanashi.jp/kouko-hak/index.html
 また『クローズアップ現代』について確認される場合は、次のURLからどうぞ。
  http://www.nhk.or.jp/gendai/
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てんぐはしせんようきょう [橋と川の文化誌]

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 天狗橋の少しだけ上流側、旧天狗橋の存在したと思われる位置よりも
わずかに下流側に、それはありました。

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 これがその全景です。

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 こちらは、それに付けられていた、“道示プレート”に似た形式のプレートです。
これにより、その名前は「天狗橋専用橋」ということがわかりました。
でも、いったい何の専用橋なのかしら。
これについては、設置者の名前がヒントになりそうですね。
1973(昭和48)年8月には、「日本電信電話公社」といっていたのですね。
懐かしいといったら、年齢がすぐに見当付いてしまいますね(笑)。
いまはそれを引き継いだ日本電信電話株式会社になっていて、
その略称NTTの方でよく知られています。
 ちなみに、電電公社が民営化され、NTTが誕生したのは、1985年4月1日であり、
これは前年に定められた日本電信電話株式会社法(1984年12月25日法律第85号)によるものと
NTTの公式HP会社概要のページに出ていました。

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 NTTの専用橋とくると、もうそこを渡るのは、人でも車でもなく、通信回線ですよね。
各地の幹線道路には、道路下に通信管路が埋設されています。
それが川を渡る際には、やはり橋が必要で、最近では橋の下に専用管路が取り付けられています。
でもここでは、古い専用橋がそのまま残っているようです(現役かな)。
この橋は、橋の下に下りにくいので、メンテなどの関係で、
古い専用橋がそのまま使われているのではないかと考えられます。
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てんぐはし [橋と川の文化誌]

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 今回の話題は、甲州市大和町日陰から笹子峠を越える国道20号の旧道の橋です。
こう見ると橋は、まっすぐな桁橋ですが・・・。

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 まずは橋の名前、すごいですよ。その名も「天狗橋」

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火の見ちゃん38 [火の見櫓]

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 JRの送電線を追いかけているとき、遠くに火の見櫓を見つけました。
遠くから見ても(見るからこそ、かな)、かなり背が高い部類の火の見櫓だとわかりました。

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 そこで、足下までいって観察しました。
正面の一番下の横材の中央に、プレートが付けられていて、
寄贈者のお名前が刻まれていました。
この形は、前回の「火の見ちゃん37」で紹介した、
南アルプス市藤田の火の見櫓の場合によく似ています。
あちらの場合は、寄贈者名とともに年月日がありましたが、こちらではそれは見られません。

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 それにしても高い火の見櫓だなぁ。
火の見櫓の高さは、その場所の地形などによって必要な高さが
求められているのではないかというように思われます。
ここは山間の集落、ある程度高さがないと見渡せない・・・ということかな。

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 キョロキョロと観察するなかで、構造材に製造者のプレートが付いているのに気付きました。
これは、これまでに何度も目にしているもの。
建造年月の部分は・・・。

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 何度も塗装が重ねられたせいか、鏨で刻んでいるはずの年月は、ほとんど読めません。
でも、この製造者の所在地「甲府市イセ(伊勢)町」は、昭和41(1966)年までの町名、
いまは甲府市伊勢1丁目になっているところにその会社はつたわっています。
なので、およそ1960年代に建てられた火の見櫓だと見当を付けたいと思います。

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 近年、地区の憩いの家と一緒になった構造で整備された、甲州市消防団の
「大和分団第八部」と表示のある消防団詰め所のお隣に建っていた火の見櫓ですので、
今回の火の見ちゃん38号は、この大和分団第8部の皆さんが
半世紀近く、ずっと管理されている火の見櫓なのであります、といえるものでした。
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おおかつ・77 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 甲州市大和町日陰地区の、秋の景色の中に建つJR大勝線の77号鉄塔です。
大月変電所と勝沼変電所を結ぶJR東日本の6万6千ボルト送電を支えます。

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 2回線の送電線を懸垂型という形式で支えていますが、
この77号鉄塔の吊り下げのようす、なんか変だと思いませんか。

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今日発行の500円コインです [what's new]

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 天皇陛下御在位20年を記念した500円硬貨が発行され、
各金融機関などで交換されました。
新しい話題を追うエートマンも早速、今日のお昼休み、
お仕事の近くの地銀の支店で、交換してきました。
お昼のTVニュースでは、1人2枚までで、行列の後ろに何度も並び直して、
多くの記念硬貨を入手される方もおられた・・・と報じていましたが、
エートマンが向かった金融機関は、行列なんてまったく無し。
並び直そうにも、行列がないので、2枚でお終い・・・でした。
あらためまして、おめでとうございます。

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