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火の見ちゃん39 [火の見櫓]

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 火の見ちゃんシリーズの39作目は、甲斐市菖蒲沢で見た火の見櫓です。
とてもスマートな火の見櫓ですね。

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 下から見上げると、丸い望楼と、その上部に取り付く3方向の拡声スピーカーが
とても印象的です。

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 この菖蒲沢の火の見櫓も「中村ポンプ」という甲府市内の制作者の作品であることが、
取り付けられたプレートから判明しましたが、
ここではさらに建造年月の部分の刻印を読み取ることができ、
それによると、「昭和四四年五月」だとわかりました。
1969年ということですから、今年で「不惑」を迎えたと言えますね。

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 火の見櫓とセットになる消防施設です。
赤く塗られた2つの扉の内、右側の上部には「双葉町消防団第三部」とあり、
左手の方には、扉の上部に「菖蒲沢防災資機材庫」とありました。
右手の、かなりアンティークなブロック積みの消防団の機材庫に、
地域の防災倉庫を付け足したような形に見受けられます。

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 菖蒲沢という地域は、かつて「双葉町」の一集落でしたが、
いまは甲斐市の一部になっています。
ということで、この火の見櫓も、いまは甲斐市消防団の傘下の部隊の
管理になっており、地域の安全を見守り続けているものと思われます。

 でもこうした不惑を迎えるような火の見櫓も、火災発生の連絡や
消防団員の招集などについて、無線や携帯電話によって、ことが足りてしまう時代になり、
見張り機能は低下し、ホース干しや放送塔の役割しか無くなって行くみたい・・・。
団員となる人も減少傾向ともいわれ、不惑ではなく、惑々になってしまうようですね。
これからも、どうぞがんばってください。