珉照寺のモクレン [はないちもんめ]
前回の記事でご紹介した珉照寺の境内には、大きなモクレンの木があります。
いま、いっぱいの花をつけ、とてもみごとでありました。
たくさんの枝に、たくさんの花をつけています。
2カット続けて逆光だったので、グルッと回って、今度は順光で。
ここを訪れたときは、とても風が強い日で、モクレンの木全体が
ゆさゆさと、激しく揺さぶられていました。
そのため、多くの花は、こんな風にもみくちゃになっていました。
枝ふところに目をやると、まだ若い花が、まったく風の影響を受けずに、
つんと、すました感じでいたのが、ちょっと印象的でした。
みんしょうじ [寺院めぐり]
江戸時代に創建されたお寺さん、笛吹山珉照寺を訪ねました。
場所は、江戸の頃は、巨摩郡中郡筋大津村といいましたが、
現在の甲府市大津町です。
お寺の南側に、河川の堤防が見られますが、その堤防の向こうは、
いま、荒川と笛吹川の合流点となっています。
「いま」とこだわったのは、このお寺の山号が「笛吹山」とあるからで、
このお寺が誕生した頃は、必ずしも今と同じように2つの川の合流点があったかどうか
ひょっとしたら、もっと上流で合流し、ここは単純に笛吹川が流れていたのかな、
などと思ったからです(答えは・・・まだ確かめていません)。
本堂の前のスペースがあまりなく、引きがとれないので、こんな写真に。
左手の石柱に、山号と寺号が刻まれています。
それと、本堂は、最近になって建て替えされたようです。
その、あまり引きがない本堂の前を横から見ています。
右手のブロック塀のさらに右手は、墓地となっています。
浄土真宗東本願寺末の珉照寺は、江戸時代の初期にできたときは、
等倫寺といったようですが、いったん衰退し、明暦年間ごろに再興された・・・、
江戸時代後半に成立した地誌『甲斐国志』には、そんなふうに出ています。
いったんの衰退は、洪水などの影響なのかもしれません。
そうした影響をかぶりやすい環境の場所にあるお寺さんでした。
(いまは、堤防の改修が進み、そうした心配はほとんどなさそうですが・・・)