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まさに“明日に架ける橋”・・・それともう一つ [川と橋の文化誌]

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 先日、南部町の舟山川で、中部横断道の建設現場を眺めました。
そこでは、中部横断道の舟山川橋の下部工の建設が進められていたのですが、
現場が一望できる、すぐ下流の猿田橋のところに、こうした工事の説明板がありました。

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 現況の写真に、計画の状況を重ねた「完成予想図」です。
現在、当地で進められている工事は、国土交通省の発注だと、一番下の表示からわかりますが、
長野(さらにその先の新潟)と静岡を最短で結ぶ中部横断道は、基本的には、
自動車専用国道で、全国をネットする高速道路網の一つとして整備されるものですが、
ここの部分は、“新直轄方式”と呼ばれる形態で整備されているのです。
いずれにしろ、完成すると、山梨と、静岡(説明板では長野も)グッと近くなり、
地域間の交流が活発になることが期待されるもので、
建設が進む目の前の舟山川橋も、まさに“明日に架ける橋”ということになります。

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 そして、こちらは計画説明図の側面図です。
この図面で、けっこう詳しいことがわかります。
計画されている舟山川橋は、「鋼単純非合成I桁橋」という構造で、
計画路線のNo.50+53.50からNo.51+9.50までの区間、すなわち橋長は56,000mm。
左手の静岡側の橋台がA1、右側の増穂側の橋台がA2という番号になっているようです。

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 こちらがA1橋台の工事状況です。

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 そして、こちらがA2橋台。A2の方が、少し工事が先行しているみたいです。
それから、この写真で、猿田橋の手すりに、今回の話題としている
舟山川橋の計画説明板が設置されている状況もわかりますね。

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 建設中のA1橋台とA2橋台の間を流れる舟山川を、猿田橋から見たところです。
川の両側を連絡する必要があるらしく、鉄板を並べた工事用道路が設置されています。

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 よく見ると、川の流れは、工事用道路の上を越えて流れている・・・。
工事用とはいえ、道路が川を越えるのですから、それは橋です。
でも橋の上を水流が越えています。
実は、橋の形式の中に、「沈下橋」というのがあるそうで、まさにこれは沈下橋といえます。
建設中の舟山川橋の現場に、もう1つの風変わりな橋を見ることができました・・・
というお話しでした。
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