そうだ、きょうはお幸さん [まつり・行事]
今日は、所用があって、甲府駅の駅ビルの中で昼食をとることに・・・。
注文の品が正に運ばれようとしているとき、ふと窓の外を見ると、
何かへんに賑やかな車が現れました。
そうです、今日は4月15日。お幸さんの一行が駅前を通過したのでありました。
甲斐国の一ノ宮である浅間神社など、甲府盆地を横断する盛大な祭典なのです。
でも今日は肌寒く、もう一つたいへんだったのではなかったのでしょうか(なんか変な言い回し・・・)。
木原の延命寺さん [寺院めぐり]
中央市木原の延命寺さんを、わずかな時間ながら拝観しました。
右手に少しだけ写り込むのは、前の記事の「延命寺のイチョウ」です。
延命寺さんは、真言宗の寺院で、甲府市右左口町の円楽寺の末寺、
山号を十輪山といい、寺伝によると室町時代、応永年間に創建されたそうです。
現状でそう広くない境内の中ほどに、このお堂が1つ建ちます。
正面観ではわかりにくいですが、入母屋屋根の棟は、前後の方向になっています。
お堂は、褄側を正面にしていて、お参り用に鰐口が掛けられていました。
境内の続きに墓地があり、短時間に見回した中で、
この陸軍の兵隊さんの墓塔が目をひきました。
1つの背の高い墓塔ですが、じっくり見ると(あまりじっくりではなかったですが)
3柱の御霊のお名前が刻まれていました。
1つの家から3方の若い命がお国のために捧げられたのでありました。合掌。
お寺は、盛期よりもかなり衰微しているように見えましたが、
境内の、おそらく入口と思われる部分に、壊れた万霊塔が倒れていて
そうした歴史を物語っています。
真言宗ということもあって、壊れた万霊塔には、梵字が多く刻まれています。
またその隣り辺りに六地蔵さんがレリーフされたものが据えられていましたが、
石碑の頂部にも、梵字がおかれていました。
おそらくお地蔵さんの種子であるカだろうと思われます。
おん かかか びさんまえい そわか
延命寺さんの本尊は、地蔵菩薩だそうです。
延命寺のイチョウ [巨木・記念木・気になる木]
中央市木原の延命寺さんの境内に、市指定天然記念物となっている
大きなイチョウの木があります。
なお、この延命寺のイチョウの写真で、右端の方の背後には、
前回「火の見ちゃん41」として取り上げた木原地区の火の見櫓が見えています。
イチョウの木の傍らに、文化財の説明を記した石柱がありました。
(この写真は、上下を詰めてリサイズしてあります)
これによると、市指定文化財としての「延命寺のイチョウ」は
「樹高17.00m、目通り幹かこい3.30m、根まわり28.30m。
実をつけない雄木と思われるが、枝の下がってこない雌木の特徴も持っている」
ということが、貴重だとされているようです。
説明の中で「根まわり28.30m」は、数字的に何かの間違いかと思われますが、
中央市の公式ホームページの中の文化財のリストの中では、
「延命寺のイチョウ」の解説文に、この表現は削除されています。
たくさんに広がっている枝々には、若葉が出てきていました。
イチョウも春なんですねぇ・・・。
大きなイチョウの木の梢で、カワラヒワがさえずり続けているのも目にとまりました。
カワラヒワにも春が来ているようです。