とある県道の緊急防災工事について [エートマンの道路等交通情報]
山梨県内にはよくある山岳道路の1つ、県道富士河口湖芦川線の
笛吹市芦川町上芦川地内をスイスイと東進していくと、前を走る車のブレーキランプが点灯・・・。
前の車の左脇の路側帯に、「工事用信号機あり」の表示板が出ていました。なんだろう・・・。
あわてて少し車間をあけて、周囲を観察、です。
次々に工事関係のサインが並びます。
「片側交互通行」だとか「緊急防災工事」だとか・・・そして「停止位置」。
わずかな時間、停止位置付近で止まったとき、目の前に現れて光景がこれです。
風化した岩盤を削って、安定したのり面の形成を行う工事が、その内容のようです。
それにしてもワイヤで重機を固定して、風化岩盤を削っているようですが、
この日は日曜で、休工のようでした。
でも、想像しただけでもたいへんな工事、ご苦労様です。そしてご安全に!
こうして道路の片側を締め切って工事は続けられているのです。
交互通行の区間はそう長くなく、交通量もいつかの国道のようなものではありませんので、
通行に当たっても、そうストレスは感じませんでした。
否、別の意味のストレスがありました。
この先、もう少し進むと、例の若彦トンネルとなります。
この春、先月(2010年3月)の27日から供用が始まったばかりの最新のトンネルですが、
賑々しく新しいトンネルが通れるようになったと、さまざまなアピールがされているのに、
すぐ手前にこれかよっ・・・てな具合のストレスでした。
工事自体を否定するものではありません。大切で必要な工事は、やはり意味があります。
そうは思っているのですが、「緊急」と銘打つ工事も、新トンネルの供用開始も睨みながら、
もうちょっと適当な時期にしていただけたら、と思う次第です。
トンネルが開通してから急に、緊急な必要性があらわれた工事だったのかなぁ・・・。
なお、この工事のようすは、2010年4月4日時点のようすでした。
現在はもう少し進んでいますが、まだまだ交互通行は続いています。
右左口トンネル [tunnels]
右左口トンネルです。
「右左口」は、こう書いて「うばぐち」と読みます。
国道358号が甲府市右左口町と甲府市梯町との間にある右左口峠をくぐるものです。
この写真は梯町側の坑口を見ています。
そう、梯町の梯も一文字で「かけはし」と読みます。
もっとも、細かいことですが、この坑口と手前の境沢橋の間の部分は、
部分的に市川三郷町下芦川となっています。
比較的オールドファッションドなトンネルファサードです。
手前に信号がついているのも、ちょっと注意されますね。
坑口の上部に銘板が付いていました。
銘板の文字の書き手は、田辺国男さんという知事さんのようでありました。
トンネル坑口の左手につけられていたプレートです。
「延長 1,625m / 昭和47年12月竣工 / 山梨県企業局」とありました。
そうそう、このトンネルは、山梨県企業局が整備した
精進湖有料道路のA区間のトンネルなんであったのです。
精進湖線と通称されたこの有料道路は、平成6年(1994)11月20日に無料化になり、
いまでは国道358号となっているのです。
なお、この記事を書くのに当たって、山梨県の公式ホームページの中の
「企業局のあゆみ」というページを参考にしました。
さてさて、一番初めの写真、よく見るとまだ山が笑っていませんね。
実は今月(2010年4月)の3日に撮影したものです。
いまは、周囲のお山もケラケラしていることだと思われます。
***エートマンによる山梨トンネルランキング***
第1位 右左口トンネル 1,625m(今回アップのトンネル)
第2位 波高島トンネル 742m
第3位 室伏トンネル 580m
第4位 新鳥坂トンネル 479m
第5位 帯那トンネル 360m
第6位 照坂トンネル 230m
(注意:このブログ内のチョー適当なランキングなんで、それ以上の意味ありません)