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にしぐんま・163 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 前回の続きのような内容ですが、琴川ダムの右岸側の高台にある展望広場から
すぐに南側に、今回の西群馬幹線の163号鉄塔が立っています。

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 その鉄塔の最上部を観察・・・。
100万ボルト設計の大きく伸びた腕金は、一番上では
赤く(いや濃いオレンジ色というべきか)塗装されていて、
懸垂型すなわち吊り下げる形で8導体の送電線を支えているのが観察されます。
また右上に突き出て見える角のような部分は、架空地線を支えるものであります。

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 真下まで行って観察しました。
大きくて立派です。

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 一番接近した部分で、望遠撮影した1つの電線です。
8つの導体(電力を伝える導線)が正八角形に組み合わされています。
以前、なぜ大電力を伝送する場合、多導体になるのか、知人に聞かれたことがあります。
今回は、その話はやめにします。適当なエートマンがお得意の「またいつか」でいきます。
今日はとりあえず、すごいぞ、ということをこれで共感してください。

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 足下のようすです。とても大きな鉄塔なので、4つのあんよが18mm広角でもはいりません。
断面が丸い鋼管で構造されていますが、1つのあんよも、ばかでかいです。

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 その1つのあんよに、お名前プレートが付いていました。
「東京電力 / 西群馬幹線 / 163 」と大きく書かれた下に、
平成4年(1992)5月の建造で、高さが117mという情報が続いていました。
写真右下の「2」とかかれたプレートが目に付きますが、
これはこのあんよの上部に吊り下げられているのは2号回線だという意味です。

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 1号回線側のあんよの1つの根元に、塗装の情報が書き込まれていました。
う~ん、ここで不思議なことにぶつかりました。
塗装が平成元年(1989)5月とあるではありませんか。
どう理解したらいいのか、とても悩ましいのですが、
いちばん合理的なのは、この100万ボルト設計の送電線鉄塔が
工場で製作され、そして塗装されたのが1989年、そして
現地に搬入され、組み立てられたのが1992年・・・ではないか、ということです。

 いろいろ知れば知るほど、奥が深く、謎も増えますねぇ・・・。


[補記:画像データの再設定をおこないました 2023.11.10]
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