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やながわぶんき・10 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 このところ、送電線関係や鉄道関係が続きますが、今回もそんなものです。
この鉄塔、鉄塔から上方の手前側では、それぞれ3線一組1回線分が平行して、
左右2回線がきれいに伸びていますが、反対側の線は、たいへん乱れています。
どうしたことでしょうか。その先に、ちょっと話題の広がりがあります。

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 この送電線鉄塔に付いていたプレートです。
いつものテプコさんちの送電線鉄塔のプレートとは、様子が違ってます。
いちばん上の段の「お願い」の左端に、「梁川分岐線」と「10号」が二段書きされてます。
これにより、JR東日本の運営する6万6千ボルトの特別高圧線を支える
「上野原-大月線」の途中から枝分かれした「梁川分岐線」の10号鉄塔だということが理解されます。

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 その梁川分岐線10号鉄塔を横方向から見ました。
写真の左手は、9号鉄塔方向です。きれいに2回線の送電線の各線が並んでいます。
そして右は・・・、 うーん、何かありそう・・・。

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 梁川分岐線10号鉄塔から先の送電線は、地上に降りていました。
そしてそこに存在したものがこれです。
たまたま向こう側を高尾駅発-小淵沢駅行き下り普通列車が通過していきました。
ネットのフェンスで囲まれた、中央線のすぐ脇にあるこの施設は・・・。

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 この施設のゲートです。
固く閉じられていたゲートの右側門柱に、標札が出ていました。
それでここが東日本旅客鉄道株式会社の梁川変電所だとわかったのです。
この写真の右手に見えている道路は、国道20号・甲州街道です。

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 ゲートのあった場所から見て、反対方向に回り込み、梁川変電所のようす観察です。
ネット・フェンスの向こう側に見えている鉄塔が、今回のテーマの梁川分岐線10号鉄塔です。
この写真の中ほどの変電施設で変電し、右側のクリーム色の建物で調整して、それから・・・、
きっと線路の方に伝えられて行くのでしょうね。

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 それを確認すべく、電車の運行にお邪魔にならないよう気をつけて線路側に行ってみました。
やはりそうでありました。
梁川変電所では、6万6千ボルトの特別高圧の電力を電車が走るのに必要なものに変え、
線路の上の架線に供給しているのでありました。

 でも、ここで新たな不思議がうまれてきました。
確か、中央線って、複線でしたよねぇ・・・。
でも、この場所、線路が1つ、単線状態です。
先ほど下り電車を見送ったので、下りの単線ということかしら、上り線は、どこ?

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 ということで、国土地理院電子国土ポータルサイトから周辺の状況をチェックしてみました。
ピンクの矢印の場所が、JR東日本の梁川変電所の場所。赤い線で示したのが中央線の下り線。
そして、青で示したのが上り線です。さらに黒く太い実線は、JRの上野原-大月線。
途中から梁川変電所まで枝分かれしている、黒の細めの実線が、梁川分岐線であります。
こうしたことから、中央線の上り線は、北側の山の中をトンネルで通過していることが判明。
したがって、この場所で見る中央線は、単線のように見えているのでした。

 ここまでは、了解ですが、また新たな難問が・・・。
梁川変電所から下り線の線路への給電は、見てすぐに理解できましたが、
上り線への給電はどうするのでしょうか。わからない、わからない・・・。
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