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しょうがんじさん・2003 [寺院めぐり]

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 こちら、再び称願寺さんのご本堂です。
ただし、2003年8月に訪問したときの写真です。
御坂道に沿った文化遺産のことをお勉強する機会があり、その取材の一環としてのことでありました。
 前回の記事では、称願寺さんの参道からの情報がまったくありませんでした。
付近の道路事情があまりうまくなく、正面からのアプローチがうまくできなかったため、
墓地の方からのお参りになってしまったからです。
そこで、今回は、ふる~い写真を引っ張り出してきて、ご覧いただこうという趣向です。
何せ、まだこのブログ『えーと 何だっけ?!』が誕生する前のことでしたので、
そうした写真がお蔵入りになっていたのです。

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 さて、2003年8月の写真で語る称願寺さんへのお参りのお話しは、
まずこの御坂道から始めなければいけないと考えます。
 この道、以前は国道137号の本線でしたが、南側に上黒駒バイパスができて、
この通りはすっかり交通量も減り、地域の皆さんの生活道路となっています。
なので、路線バスも引き続きこちらを通りますので、バス停があります。
そのバス停の名は、「道場」 時宗の格式あるお寺は“道場”と呼ばれたことに拠っています。
つまり、称願寺さんの歴史的な呼び名の“道場”は、この地の地名になったのであり、
2010年の現在でもそれは変わりのないことです。

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 山梨県では、地域の文化遺産の活用する歴史文化公園事業が積極的に展開されていますが、
その1つに「御坂路」が選定されていて、称願寺さんも
その構成遺産の中に入っているということが理解される表示が出ていました。
国指定重要文化財他所有と書かれていますが、それについては後でふれます。

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 さて、旧国道から続く参道です。左右に石柱が建ち、右手には山号、左には寺号が刻されています。
左右の石柱の間、すなわち参道を真っ直ぐに進むと、ご本堂に行き着きますが・・・。

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 参道を突き進んだところに山門があります。

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 山門は、四脚門(しきゃくもん・よつあしもん)という形式の建築です。
左右のメインの門の柱の前後にそれぞれ控え柱を建て、その上に切褄の屋根を乗せています。

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 山門を入ると、向かって左手に手水場があります。

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 手水鉢の縁には、水を吐き出し続ける龍の像があります。正に吐龍。
お手水を使い、清めて境内、ご本堂の前に進み出ます。
そして冒頭の写真にと・・・。

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(再掲です)
 2003年8月の称願寺さんのご本堂。
前の記事の2010年7月のものと少しも変わらない・・・。
他阿真教上人の開かれた頃そのままではないようですが、
長い歴史が揺るぐことなく流れているように感じられました。

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 最後になりますが、ご本堂の前に立てられている説明板、ご覧ください。
寺の由緒と指定文化財の一覧があります。
説明板の設置は、お寺さんと御坂町教育委員会の連名となっています。
ただ、御坂町教育委員会は、合併により今はなく、笛吹市教育委員会に引き継がれていまして、
2010年7月現在では、この説明板の御坂町の上に「笛吹市」の文字が貼り重ねられています。
 3つ目の写真のところで、国指定重要文化財他所有のことについて後でふれます・・・
としましたが、その重要文化財は、他ならぬ他阿上人の木像のことであります。
他にも町指定(当時)文化財があり、「・・・他所有」ということになるのでありました。
 なお、お寺さんの縁起については、この説明板の前半にありますが、
画像をクリックすると拡大画面が現れますので、そちらでご確認ください。
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