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11月3日・・・今年も晴れた [季節の話題]

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 11月3日、「文化の日」は、また晴れの特異日としても知られています。
特異日とは、「過去数十年の観測資料から統計的にみて、1年のうちで
ある特定の天気が現れやすい日のこと」(気象庁HPの「はれるんランド」質問コーナーより)だそうです。
それで、東京の観測データでは、11月3日が「晴れ」となる確率は80%とのことで、
今年も晴れとなりましたので、さらにその確からしさの数値は上がったことと思われます。

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 ちなみに、本日の、始めの写真の撮影時刻に一番近い天気図を気象庁HPより引用しました。
この分だと明日も晴れとなりそうです。
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こうしゅうひゃくめ [田や畑でスケッチ]

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 このところ、岩波書店の月刊PR雑誌『図書』に、俳人の坪内稔典さんの
「柿への旅」とシリーズタイトルが付された、柿と俳句の結びつきを
テーマとした短文が連載されています。
 その最新号(2010年11月・第741号)にある20回目の記事は、
「ひりひりごわごわ」(p.44~46)と題されたものですが、それは次のように始まっています。

   もう二〇年も前のことだが、山梨県甲府市へ行ったことがある。果物屋の店頭に
  大きな柿が並んでいた。甲州百目だ。私はその柿を二つ求め、一つをAさんにあげ
  た。(以下略)

 著作権の関係もあり、すべて引用することはやめます。その後、どんな展開になるのか、
『図書』を手にご一読をお勧めしますが、それで終わってしまっては物足りないので、
簡単にいいますと、Aさんは、坪内さんからもらった「大きくてうまそう」なその柿を
早速に皮をむいて、子どもたちとともに家族みなで口に入れたのだそうです。
それが連載第20回の記事タイトル「ひりひりごわごわ」すなわち柿の渋みだということで、
Aさん一家、とりわけ子どもたちは、身を以てそれを体験することが出来た・・・、
というような内容が枕になっており、柿の渋についての興味深い話を展開さています。

 さて、はじめの写真は、先日の夕暮れ、何気なく撮った柿畑の甲州百目柿です。
山梨では、各地で栽培されていて、基本的には皮をむいて晩秋の陽射しと寒風にさらしてつくる
干し柿(あんぽ柿)として出荷されるものです。

 その甲州百目柿ですが、今年は、秋の早い段階から危機的な状況だということが
話題になっています。
それはどういうことか。
みなさんもご記憶のこの夏の猛暑が災いし、なり年にもかかわらず、たくさんの実が
はやばやに赤くなって落下してしまう・・・、ということのようです。
そのため、収量が相当に落ち込み、甲州名物とされた吊し柿のオレンジのすだれが
幾重にも見られるあの光景についても、希少価値が出てくるのではないかと思われます。

 この記事を書き始めたとき、折しもNHK-TVのニュースの中で、
長野県飯田市での「市田柿」の収穫期に、やはり猛暑の影響で、収量が1割減と
伝えていましたが、甲州百目の場合、もうちょっとひどいようです。
 もう何十年も甲州百目を栽培し、干し柿作りをしてきたが、こんな年は初めて・・・
そのようにテレビの取材に応えていた、甲州百目柿の本場、甲州市内の農家の方が
話されていましたが、自然の世界のあちこちで、歯車の乱れが出てきていて、
もうどうにもならないところまで来て、人が初めてそれに気付くのではないか、
そんなふうに思った夕暮れの柿畑の甲州百目柿のスケッチでありました。
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