せきぞうにょらいぎょうざぞう [いのり・信仰]
石を刻んであらわされた仏さまです。
同じく石を刻んであらわされた蓮華座の上に座しておわしました。
市川三郷町上野の光勝寺さんの前の古道に面してお祀りされていました。
それにしても、すぐ左隣の仏さまや2つおいてその向こうの仏さまも、
上半身で折れてしまっているのに、また首からおられてしまった例もよく見かけるのに、
この仏さまはよく元の形をとどめておられ、それがまた尊く感じられました。
それに、この表情、すっかりと落ち着き払ったお顔をなさっておられ、
悟りの境地からこの長い歴史の果ての今の世を見つめられておられるようでありました。
頭部に丁寧に螺髪を表していて、如来のお姿だと思われる仏さまでした。
タイトルを漢字で表すと「石造如来形坐像」です。