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えびかずらの御歌 [ぶんぶん文芸]

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   えびかづら色づきそめぬ山梨の (えひ可つら色津支そ免ぬ山梨の)

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   里の秋かぜ寒くなるらし (里乃阿き風佐むくなる羅し)


 山梨市万力で見た葡萄畑の紅葉です。
きれいに色づいたブドウの葉を見ていたとき、ふと、明治天皇の御製が浮かんできました。
「えびかずら」はブドウの古名とされていて、「葡萄葛」などと書き表すこともあるそうです。
明治13(1880)年6月に山梨県を巡幸された歴史がございました。
その後えびかずらの葉が、今回ご紹介する写真のように色づいた頃、
御来県の印象を歌に託されたものだということであります。
この明治天皇の御製を刻んだ碑が、甲府市の甲府城跡や甲州市の宮光園などにあります。