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かつさか53 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 JR中央線の石和温泉駅前の通りに面して建つ送電線鉄塔です。

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 もう少し迫った状況、全体像です。

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 鉄塔の下部にある表示をいくつか見ていきます。
最初は、危険告知プレートです。JRの送電線に特有の絵柄が見られます。

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 次は連絡先プレートです。
ここでは、送電線もしくは鉄塔に影響を及ぼすおそれのある行為については
こちらまでご連絡をという趣旨のものですが、その初めの方に6万6千ボルトの高電圧となっている
ということが明記されています。
また標題部に「勝-酒 53号」とあって、勝沼変電所-酒折変電所を連絡する送電線の
53番目の鉄塔だと確認ができるのです。

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 送電線の路線名は、「酒折線」となっていて、その53号鉄塔であることを表示するプレートです。
昭和5年8月の建造になるものだと理解されます。
優に80年を越えた歴史的な送電線であり、それを支える鉄塔であります。

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 もっとも1930年に建てられて以降、ずっとそのままというわけではないらしく、
少なくとも一度、かさ上げが行われたことが確認されます。
こうしたかさ上げのやり方は、東京電力の送電線鉄塔の場合によく見られるものと
異なっていて個性が感じられます。

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 もう一度方向を変えて見てみました。
雨の日も晴れの日も風の日も、熱射の夏の日の凍てつく冬の日も
踏ん張って立ち続け、6万6千ボルトの電力を伝送し、
中央線や身延線の電車を動かすのを縁の下から、いや高いところから支えてくれているのです。